西村さんにとって、違いを見つけた後にどのように柔軟に対処するかが一番難しいという。「例えば、日本人は一つの仕事をやり終えたり、仕事をしたりするために入念な準備をする。各ステップで起こる可能性のある問題を予想し、その解決策も考えておく。一方、中国人は、仕事の詳細をそこまで把握していないものの、作業スピードはとても速い。私は自分の考え方を常に調整し、環境に慣れると同時に、細かい点における自分のメリットも失わないようにしなければならない」。
14年初め、西村さんは仕事の関係で、住む場所を上海から北京に移した。北京では、毎週週末になると、レンタル自転車に乗って、北京の街道や胡同(細い路地)を走り、歴史や文化、現代の趣を感じている。「ここ数年、中国ではモバイルインターネットが急速に発展し、デリバリーやレンタル自転車、モバイル決済などが普及して、生活がとても便利になった」と西村さん。
しかし、生活がどんどん便利になっている一方で、北京に住む日本人がどんどん減っているという。西村さんによると、「大気汚染や生活費の高騰などが原因で、日本に帰って仕事をすることを選ぶ日本人が増えている。例えば、国際病院で診察や治療を受けると、サービスも整っているし、環境もいいけど、診察料が高い」という。
それでも、西村さんは帰国するつもりはない。雑誌社の仕事を辞めたばかりの西村さんは今、新しい仕事を探しており、「中国で仕事をするほうがやりがいがあるし、成長できる機会も多い。今後は、異文化交流の面で自分の持ち味を発揮できる仕事に就きたい」と話す。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年5月19日
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