上海モーターショーに行く前に、私は日本の自動車メーカーの技術スタッフ数人と交流した。「自動運転」について、それらの技術スタッフは中国の同業者に対して、「日本では自動運転車を工場から出すこともできないし、公道で試運転することなんて論外。中国では、多くのメーカーが早くから公道で自動運転車の試運転をしている」とし、「中国がうらやましい」と語っていた。(文:陳言。瞭望東方周刊掲載)
自動運転技術の研究開発の面で、中国メーカーは世界トップレベルの自動車メーカーとほぼ同じスタートラインに立っており、積極的に技術発展を実践、推進している。加えて中国政府のサポート政策や巨大な中国市場が拍車となり、中国市場における自動運転の未来は非常に明るい。
そのため、最近閉幕した上海モーターショーでは、世界最先端の自動運転システム技術や関連商品がほぼ勢揃いしていた。
部品の展示会場に行ってみると、まず、目に飛び込んできたのが日本の有名な自動車システムメーカーのブース。自動運転システムを中心に展示が行われていた。車に見立てられたブースには、自動運転に必要なレーダーや周囲を立体的に検知するカメラがセットされていた。そして、その前後左右数十メートルを歩く人や車両の状況がリアルタイムでフロントガラスに表示され、ドライバーがはっきりと見ることができるようになっていた。
別の日本の自動車部品メーカーは、自動運転座席を研究開発しており、車線変更するときには、フロントガラスに緑のラインが表示され、そのラインに沿って安全に車線変更することができるようになっていた。後続車両のスピードが早い場合、フロントガラスに緑のラインは表示されず、さらに、座席の後続車両がある側が振動して、注意するよう促してくれる。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn