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中国の経営環境の改善続く、日本企業の4割が事業拡大に意欲 (2)

人民網日本語版 2017年06月01日08:26

◆チャンスを迎える先端製造

この「一進一退」はどのように変化するのだろうか。劉氏は「一部の要素費用が高騰していることから、労働集約型もしくは輸出中心型の外資系企業の中には、確かに投資撤退の現象が存在する。しかし中国の発展の需要と合致する、例えば先進的なサービス業や先端製造業は、中国で理想的なチャンスを迎えている」と指摘した。

中国商務部のデータによると、中国の外資導入の目立った特徴としては、ハイテクサービス業の外資導入の高い成長率が挙げられる。ハイテクサービス業の1−4月の実質ベース外資使用額は、前年同期比12.4%増の365億6000万元。うち情報サービスは3%増、研究開発・デザインサービスは3.8%増、科学技術成果転化サービスは62.9%増、環境観測・ガバナンスサービスは172.8%増。

中国商務部国際貿易経済協力研究院国際市場研究所の白明副所長は「中国の先進製造業、現代サービス業などの先端分野の外資導入は近年、高い成長率を維持している。『中国製造2025』は欧米諸国により多くの機会をもたらした。中国経済のモデルチェンジとアップグレードにより新たに参入した外資系企業は、中国の弱点を補完できる」と述べた。

劉氏は「外国企業の対中投資拡大は、中国が経営環境の改善を続けているからだ。中国は発展の需要を見据え、投資・自由貿易の利便性向上に取り組んでいる」と話した。

中国は年初、外資導入を拡大する20の措置を発表した。これにはサービス業・製造業・鉱業などへの外資進出の大幅な規制緩和、外国企業の先端・スマート・グリーン製造への投資の奨励、外国企業のフランチャイズ型インフラ整備への参入の支持などが含まれる。

2017年政府活動報告によると、中国は今後、外国企業の自由度を高める。これにはサービス業・製造業・鉱業などへの外資進出の大幅な規制緩和、外国企業の国内上場・債券発行の支持、資格認可・標準制定・政府調達などの国内外企業の同一視などが含まれる。

劉氏は「政策的にはほぼ問題がなく、今後の実施状況を見ることになる。中国の経営環境には改善の余地が残されており、政府も力強く改革に取り組んでいる。中国が便利な、法整備された、国際的で透明な経営環境を構築することに期待できる。外国企業は過度に懸念する必要はない」と語った。(編集YF)

「人民網日本語版」2017年6月1日 


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