〇出身地・生まれ年・星座も不採用の原因に
浙江省の大学を今年卒業する林承琦さんは、河北省出身だ。浙江省内の各大型就職説明会に参加した彼は、「杭州・寧波・温州の戸籍保有者に限定しているケースが結構多い」と結論づけた。また、彼は、多くの企業や機関が、さまざまなもっともらしい口実をつけて、採用募集ポスターで「現地戸籍保有者を優先」と注意書きをしてあることに気づいた。中には、「現地もしくは近隣エリアの戸籍を保有する者」だけを対象に募集しているところもあったという。
林さんの周囲にいる浙江戸籍を持たない友人のほとんどが、故郷に戻って就職することを選んだ。「故郷に帰って就活する理由は、故郷の方がより良い待遇で仕事ができるという事だけではない。異郷の地では現地戸籍の壁を打ち破ることができないからだ」と林さんは話した。
中国大学マスコミ連盟の調査から、今年の新卒生は、このような様々な就職差別の壁にぶち当たっているだけではなく、「顔面偏差値」が高くないことも、就職難という結果を招くと考えていることが判明した。さらに、回答者の4.3%は、「星座や生まれ年による就職差別を経験したことがある」と答えた。本人の努力ではどうしようもないこれらの要素が、依然として、一部の卒業生にとって就職する際に立ちふさがる「障害」となっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年6月6日
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