この高級住宅市場に出現した若い人々はインターネット、情報技術(IT)、新金融などの新興産業出身者が多く、投資の世界で「豚も羽が生えて飛んでいく」などと冗談交じりに言われる業界の突破口を見いだし、成功して急速に資産を蓄えた人々だ。深セン湾の高級住宅を手がけたことのある営業販売責任者は、「かつて高級住宅の顧客は改革開放時期に得た利益を継承した人々が中心で、対外貿易や電子産業などの実体経済の工場のオーナーなどが多かった。今はインターネットと新金融の創業者が最も速く資産を蓄える人々となり、そうしたわけで30歳前後の買い手が相次いで出現することになった」と話す。
85後の高級住宅所有者・麦子さんは、「自分の高級住宅の隣近所には、微博(ウェイボー)や微信(WeChat)のファン経済で身を起こし成功した創業者がたくさんいる。そのうちの一人は建物1フロアを一気に買い上げた」と話す。上海の有名パブリックアカウントの創始者の中には湯臣一品や仁恒浜江といった老舗高級住宅コミュニティに不動産を所有する人もいる。麦子さん自身もネット有名人のブロガーだ。
ナイトフランクのシニア理事、中国国際資本市場部および国際投資部の主管を努める王■(王へんに路)さんは、「過去10年間に、富の力強い伸びが、大勢の新富豪を生み出した。今後10年間に、中国の付加価値の極めて高い人々は140%増加し、増加人数は2万人を超え、増加率は米国に接近するだろう」と予測する。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年6月7日
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