国家食品薬品監督管理総局はこのほど、食品薬品類のデマ20件をまとめ、発表した。これにはデマの内容、デマの広がりの軌跡、メディアのデマ否定状況、デマの危険性などを含む。瞭望東方週刊が伝えた。
20件の中には完全なでっち上げや事実捏造も含まれている。例えば「真っ直ぐなきゅうりは異常」や「カニに水を注射」、「ザリガニは死体処理に用いる」、「マクドナルドやケンタッキーは遺伝子組み換えニワトリを使用」などがそうだ。
これらの驚くべき噂について、消費者はまず「技術的に可能か」を疑ってみることが肝要だ。例えば「スイカに注射」だが、注射した溶液がスイカ全体に拡散するのかはさておき、スイカに針を刺せば、そこからすぐに腐ってしまうだろう。また「カニに水を注射」も、消費者は当然ながら生きたカニを購入するので、それほど多くのものを注射すれば死んでしまうはずだ。
発表された20件のデマには、「電子レンジで発がん」、「牛乳で発がん」、「柿とヨーグルトを同時に食べると死ぬ」といった、まるで本当に起きる様なリスクを提起して消費者を驚かすものもある。これらのデマは「信じないよりは信じた方がいい」という心理を利用し、その深刻な結果を誇張することでパニックを引き起こすのだ。
それから「健康的ではない」のと「一定のリスクが存在する」ことを誇張し、人々にショックを与える類のデマもある。例えば「即席麺はジャンクフード」という説だが、これは「健康的ではない食品」のイメージを悪化させ、虚偽の宣伝をすることで、人々をにショックを与えるのだ。
他にも食品に関するマーケティング目的のデマがある。例えば「殻の白い卵の方が栄養価が高い」、「高濃度酸素水は酸素補給の神水」などだ。これらのデマは「神秘的な食品により健康になりたい」という人々の願いや「もし効果的だったら」という考え方を利用した詐欺のようなものだ。
消費者はこうしたデマについて、食品は栄養を提供するためのものであり、特別な健康効果を与える食品も成分も存在しないということさえ覚えておけば、どんな食品であっても、本来の栄養価以外の特別な効果をうたうのは、嘘つきだとすぐに判断できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年6月7日
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