中国卓球チームは5月22日、ルクセンブルクで卓球世界選手権に備えて練習試合を行った。写真は、男子チームの主力である馬龍選手に指導を行う劉国梁監督(写真右)。
5日に閉幕したドイツのデュッセルドルフで行われた卓球世界選手権で、中国勢は最多の金メダル4枚を獲得した。この結果に、劉国梁監督は「非常に満足している」とし、選手全体のパフォーマンスについて、「現在、若手選手が育っており、世代交代が進んでいる」と語った。中国新聞社が報じた。
劉監督は、「今回の世界選手権を見て、ベテラン選手にとっては一層難しい戦いになっているのに対して、若手選手は十分な実力を備えるようになっている。これは、中国にとってはベストな状況」と分析している。
注目を集めているベテラン選手数人が2020年の東京五輪に出場できるかに関して、劉監督は、「まだ、東京五輪まで3年ある。その間にいろんな変化が起き、チームも継続的に調整される。若手選手の成長に注目しなければならないし、いかにベテラン選手のコンディションを保ちながら彼らのポテンシャルを発掘するかが課題。現在、卓球選手は30歳まで現役で活躍することができる。馬龍選手や張継科選手などは『いつ引退するのか?』と聞かれるのを嫌がっている。彼らは、自分でもまだバリバリ活躍できていると思っており、そんな選手がなぜ引退を考えなければならないのか」との見方を語っている。
ライバルである日本の躍進も、中国にとっては東京五輪までの期間、真剣に対応すべき課題となる。その点、劉監督は、「現在、世界が日本に注目しているが、私はそれほど心配していない。チームの平均年齢が若すぎても、高すぎても懸念しなければならない状態。中国のように若手とベテランがうまく組み合わさっているのが最も安定した状態」と語る。
また、日本の13歳の「天才少年」張本智和選手について、劉監督は、「張本選手は才能に恵まれ、能力も高い。しかし、ライバルの中国にとっては脅威となる存在ではない。その理由は、中国は、戦術やメンタル的な面で終始優位性があるから。張本選手は素晴らしい。でも、私と同じ世代の樊振東選手のほうがもっとすごい。張本選手が『神童』であるというなら、樊選手は『天才』だ」と語る。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年6月8日
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