中国・無錫で行われていた卓球アジア選手権が16日、閉幕した。中国は今回、6種目で優勝したものの、女子シングルは2位に終わった。女子シングル決勝で、中国の陳夢は日本の平野美宇(17)に0-3でストレート負けを喫した。平野は、「東京五輪の女子団体と女子シングルで金メダルを取る」と意気込みを語っている。平野のそのような自信はどこから来ているのだろう?日本の卓球の台頭にはどんな秘密兵器が隠されているのだろう?解放日報が報じた。
平野美宇は中国の最大のライバル
2000年4月14日生まれの平野は17歳の誕生日を迎えたばかり。今大会の準々決勝では、リオデジャネイロ五輪金メダリストの丁寧を3-2で破る大金星を挙げ、準決勝では世界ランク2位の前回覇者・朱雨玲をストレートで破った。そして、勢いそのままに決勝でもストレートで陳夢を破った。
まだ17歳の平野だが、これまでに何度もその実力の片鱗を見せていた。例えば、2014年のITTFワールドツアー・ドイツオープン女子ダブルスで、伊藤美誠と「みうみま」コンビを組み、優勝。16年10月の卓球女子ワールドカップ女子シングルでは、史上最年少で優勝し、金メダル独占状態だった中国に待ったをかけた。同試合では、丁寧や劉詩■(■は雨へんに文)などの中国勢がケガのため出場しておらず、その金メダルの価値はやや下がるものの、16歳という史上最年少での優勝は十分に胸を張れる成績で、中国にとっては警鐘となった。
試合後、中国卓球女子ナショナルチームの孔令輝監督は取材に対して、「平野は中国にとって最大のライバルになった。彼女は福原愛やシンガポールの馮天薇より脅威」と語り、決勝戦について、「平野は陳夢を終始圧倒していた。彼女のテクニックが格段に上だった」とその実力を認めた。
日本の卓球界は今「低年齢化」が進んでいる。日本の学生たちの間で、卓球は非常に普及しており、日本の「スター育成計画」も若い選手が成長するために良い環境を整えている。福原愛や石川佳純などは、幼いころから家を離れて中国に「卓球留学」し、「スター育成計画」の代表的人物となった。日本卓球協会は近年、中国から多くのコーチを招き、練習レベルを大幅に高めた。例えば、伊藤と平野のコーチも中国人だ。昨年、平野は中国スーパーリーグに参戦し、そのテクニックを飛躍的に伸ばした。
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