都市に住む低所得者が、肥満グループの主力になりつつある。中国の関連当局は、その流れを食い止めようと、多くの公共のスポーツ施設設置を進めている。参考消息網が英紙「フィナンシャル・タイムズ」のサイトの報道を引用して伝えた。
中国で健康を監督する機構によると、中国の成人の30%(約3億2000万人)が過体重で、約12%が肥満となっている。
中国が貧困から脱出し、人々の所得が増加するにつれ、肥満の人も増加している。しかし、西洋諸国の状況と同じく、肥満と裕福さとの関係は少しずつ薄れていることを示す証拠が増え、都市では低所得者の肥満という問題が際立つようになっている。
中国とオーストラリアの研究者が、受けた教育の程度を社会的・経済的地位を測る指標とした研究を行ったところ、中国では全体的に受けた教育の程度が低い地域では、受けた教育の程度が高い人ほど過体重になりやすいのに対して、全体的に受けた教育の程度が高い地域では、受けた教育の程度が低い人ほど、過体重になりやすいことが判明した。後者の多くは都市部だ。
研究者たちは今月刊行される医学誌「健康と地域」に掲載される論文で「肥満は富裕層の問題という一般的な見方は、中国にはあまりあてはまらない」と指摘している。同研究所は、2010年に集めた成人9万8000人のデータを基にしている。
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