趙さんは遅かれ早かれ注文が減るものだと思っていた。また、インクジェット技術を導入したため作品製作のコストも安くなり、大芬村のランクも下がった。インクジェットを使った絵なら1点100元もしないのに対して、手で描いた絵なら1点300元以上もかかる。
しかし、映画「中国のゴッホ」が賞を受賞したことで、趙さんの名前が売れた。「この私を主役にしてくれた映画が中国国内外で大賞を受賞できたのは、その内容が真実で、人の心を揺り動かすから。それに、大芬村は中国ナンバーワンの油絵村。私は映画の主役で、大芬村の画家を代表する存在。私の物語を通して、大芬村の成長の過程を見ることができる。中国の経済は今、世界で注目を集めているため、この映画がヒットしたことで、私の名前も売れた」と趙さん。
「1日に何十枚も絵を描く生活にはあきた」という趙さんは今、1日に1枚か2枚しか描かず、全く描く気にならない日もあるという。そして、「オリジナル作品を作りたい」といい、「大芬村が生き残るためには、画家たちが『オリジナルの道』を歩まなければならない。これは、映画『中国のゴッホ』の業界に対する啓示でもある」と話した。 (編集KN)
「人民網日本語版」2017年6月12日
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