東京の上野動物園は12日、東京都が中国から借り受けているメスのジャイアントパンダ「シンシン」が同日午前、赤ちゃんパンダ1頭を出産したことを発表した。新華社が伝えた。
赤ちゃんパンダの誕生を受け、上野動物園の近くにある中華料理店の株価は急騰した。東京の各業界が、赤ちゃんパンダによってもたらされる経済効果に大きな期待を寄せている。
【目に入れても痛くないほどの可愛がりよう】
上野動物園の福田豊園長は12日、赤ちゃんパンダの誕生は大変嬉しいと喜びを示した。
金子美香子・教育普及課長は、「母親のシンシンがずっと赤ちゃんを抱き続けているため、赤ちゃんの体重を量ることができない。今のところ、母子ともに健康だ。当園は当分の間、24時間態勢で赤ちゃんの発育を見守ることにしている」と話した。
金子氏は、13日に行われた記者会見において、「中国から招かれた専門家は、生まれたばかりの赤ちゃんパンダを育てる母親パンダのサポートをした経験がある。当園は、この専門家とともに、シンシンが赤ちゃんを世話することができるのか、赤ちゃんが母乳を飲んでいるのかどうかを注意深く観察している」と説明した。
万が一、赤ちゃんに問題が生じた場合、同園は中国の専門家の助言を得ながら、シンシンの懐から赤ちゃんを取り上げ、保育器に移して飼育する計画という。
同園は今のところ、シンシンが単独で赤ちゃんを育てることができると判断し、このまま観察を続ける意向を示している。
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