今年もまた卒業シーズンが訪れ、2017年に全国の大学を卒業した人は795万人に達して過去最高を更新した。近年はEC産業の勃興発展にともない、従来型企業の多くが競うようにEC分野に参入している。中国EC研究センターとECの専門的人材に関連したサービスを提供する杭州贏動教育諮詢有限公司が15日に共同発表した「2016年中国EC人材状況調査報告」によると、EC企業の8割以上が人手不足に悩み、調査対象EC企業のうち社員に占める1990年代生まれ(90後)の割合が80%以上のところが49%に達した。90後は今やEC企業を支える主力だ。「揚子晩報」が伝えた。
▽90後はEC企業を支える主力
調査によると、EC企業で90後の社員が占める割合が30%以下のところは2%しかなかった。30~50%が12%、50~80%が37%、80%以上が49%だった。
同センターの崔立標特約研究員は、「90後社員は現在のEC企業を支える主力だ。企業は彼らのはっきりした個性、独特の価値観を踏まえて、管理面で絶えず進化を遂げ、開拓と革新を進め、彼らの潜在力と優位性を十分に発揮させなければならない」と指摘する。
▽EC企業の4割「運営のできる人ほしい」
ECは引き続き成長産業で、大量の人手が不足し、「全国のトップを走る」といわれる杭州でも不足は深刻だ。調査によると、EC企業の85%が人手不足に悩み、40%以上が大規模な求人計画があると答えた。現在のEC企業が必要とするのはどのような人材か。調査対象企業では、運営のできる人がほしいところが40%、技術をもつ人がほしいのは5%で、このほか26%が宣伝営業の人材、4%が需給チェーン管理の人材、12%が総合型ハイレベル人材、9%が製品のプランニング・研究・開発人材を求めていた。
同センターの曹磊センター長は、「運営、宣伝営業、総合型ハイレベル管理は引き続きEC企業がのどから手の出るほどほしがっている人材だ。製品のプランニング・研究・開発人材のニーズが9%に達していることから、市場の最先端で事業を展開しようとする企業の理念や動きが絶えず強化されていることがわかる」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年6月17日
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