▽秘訣2:モデルが新しいこと
AIIBは提供する商品がニーズを的確にとらえているだけでなく、資本金の構造における出資比率という核心的問題で革新を達成した。第二次世界大戦後、国際通貨基金(IMF)、世界銀行、その他の地域レベル多国籍開発銀行(アジア開発銀行やアフリカ開発銀行など)が次々設立され、各国の出資比率に基づいて議決権の割合が決まっていた。米国、日本、英国、フランス、ドイツなどの先進国はこれらの多国間機関の資本金で圧倒的な割合を占めており、決定権を独占し、有効な改革措置を打ち出すことを阻んでいた。目下、世界では新興市場と発展途上国による世界経済の成長への寄与度が80%を超えていながら、これらの重要機関で適切な代表権と決定権はなかなかもてずにいた。AIIBは経済規模に基づいて出資比率を割り当てる方法をとっており、権利と義務を統一し、公平な決定メカニズムを志向する。これもAIIBが各国に歓迎された重要な原因の一つであり、特に発展途上国と新興市場国に歓迎された重要な原因だ。
▽秘訣3:winwinを目指していること
AIIBはさらに既存の多国間開発金融機関との協力・winwinを通じて、対立せず対抗せず、「和して同ぜず」という関係を構築した。1年あまりの運営期間にアジア9ヶ国のインフラ投融資プロジェクト16件を認可し、総投資額は24億9千万ドルに達した。このうち12件は他の多国間開発銀行との共同融資によるものだ。世界銀行やアジア開発銀行などとの協力を通じて、多くの国の疑念を消し去り、より多くの支援を獲得したのも当然のことといえる。
AIIBは世界で最も「若い」多国間開発性金融機関で、今後の発展のためにはまず加盟国を引き続き増やし、より広い範囲、より多くの分野で資金を流動させ、投資効率の持続的向上を達成することが必要だ。また引き続き資金の規模を拡大し、融資構造の革新を進め、アジアの発展に向けてより豊富な開発性金融公共財を提供し、平等、包摂、開放、持続可能な人類の未来に貢献することが必要だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年6月22日
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