中国社会科学院がこのほど発表した「2017年中国EC産業半期報告」によると、昨年12月から今年5月までの6ヶ月間に、インターネット小売額が初めて3兆元(1元は約16.3円)に達し、14年全体の金額を超えるとともに。中国EC小売の同期売上高の過去最高を更新した。「北京日報」が伝えた。
データをみると、今年第1四半期(1~3月)に中国の消費者がネットで購入した金額は米国の2倍以上になった。ネット小売市場の規模をみると、中国は長らく連続して世界一の座にどっしりと坐っている。昨年のEC取引額は世界全体の3分の1以上を占めた。中国のネット小売額が社会消費財小売総額に占める割合は世界の平均水準を大きく上回り、欧州と北米も上回り、さらに過去3年間はこの割合が上昇を続けている。
中国EC産業の発展成果は数量の上に現れただけでなく、人々の暮らしの質や消費行動の変化と向上の中にも体現されている。同報告によると、過去半年間には衣類と家電の2大品目がネット消費に占める割合が引き続き大きかったが、すべてのネット販売品目のうち、増加率ランキングのベスト3は医療保健用品、書籍・音響映像製品、スポーツ・アウトドア用品で、これら3品目のネット売上高の前年同期比増加率は40%を超えた。ここから、これまでは衣食住交通を満たすことに関心が向いていたが、中国人は暮らしの質を高めることにより関心を寄せ始めたことがわかる。
また同報告によると、シェアリングエコノミー、O2O(オンラインツーオフライン)、クラウドソーシングといった各種ビジネスモデルの革新が引き続き進展し、ネットワーク決済が、とりわけモバイル決済がここ数年は急速に発展して、中国のネット販売の急成長の土台を作っている。昨年の中国シェアリングエコノミー市場の取引額は約3兆4520億元に上り、前年比103%増加し、何らかの形でシェアリングエコノミーに関わった人は6億人を超えた。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年6月22日
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