米金融サービス会社MSCIは北京時間の21日、2018年6月より中国のA株(人民元建て株式)をMSCI新興市場指数およびMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI指数)に組み入れることを明らかにした。中国新聞網が伝えた。
▽MSCI指数とは何か?
MSCIはモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルの頭文字に由来する社名で、株価指数の算出などを行う米国の有名企業。
MSCI指数は世界のポートフォリオマネージャーが最もよく採用する指数で基準となるものだ。採用するグローバル機関投資家は約7500あり、商業銀行、投資銀行、資産管理会社、ヘッジファンド、年金基金などが名を連ねる。
モーニングスター、ブルームバーグ、イーベストメントの試算データをみると、2015年6月には世界の約10兆ドル(1ドルは約111.1円)の試算がMSCIを基準とし、世界の資産管理会社上位100社のうち97社がMSCIの顧客だ。15年末現在、ETF(上場投資信託)790種類がMSCI指数を追跡指標とし、米国で株式投資される年金の95%がMSCIを基準にする。
▽組み入れはA株の動きに大きく影響するか?
A株のMSCIへの組み入れは2段階に分けて行われる。第1段階は18年5月の半期指数評価の際に、第2段階は18年8月の四半期指数評価の際に行われる予定だ。MSCIは当初の流入資金を170億ドルから180億ドルとみており、組み入れが完了すれば3400億ドルの水準に達すると予想する。
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