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迫る北京冬季五輪開催  ウィンタースポーツ専攻科を新設する大学が増加

人民網日本語版 2017年06月23日16:08

2017年高考(中国大学統一入学試験)の出願が間もなくスタートする。2022年に北京冬季オリンピックの開催を控えていることから、今年は多くの大学で、ウィンタースポーツ専攻科が新設されている。河北体育学院ウインタースポーツ専攻科は、「レジャースポーツ」、「社会スポーツ指導・マネジメント」、「スポーツトレーニング」の3専攻を設け、計300人の学生を募集する。これ以外にも、多くの大学や高校職業学院でも、ウィンタースポーツ関連学科を新たに開設し、各種学校の卒業生やアスリートを募集している。中国体育報が伝えた。

北京体育大学、首都体育学院、瀋陽体育学院、吉林体育学院、ハルビン体育学院などのスポーツ専門学院や大学は、今年、スポーツ関係の学生やアスリートを対象に、ショート・トラック、フリースタイルスキー、カーリング、バイアスロン、スピード・スケート、フィギュア・スケート、アイスホッケーなど様々なウィンタースポーツ競技を学ぶ学生を募集するだけではなく、一般的な文系・理系の学生も募集し、ウィンタースポーツに関係するスポーツリハビリテーション、身体運動科学、スポーツ外国語、スポーツメディア、スポーツ経済、運動マネジメント、社会スポーツ指導などの一般的な文系・理系専門学科を開設する。それにより、科学研究・トレーニング・産業・メディア・冬季五輪ボランティア業務などの各種ウィンタースポーツ関連人材の育成に努める。ハルビン師範大学や黒竜江大学などの総合大学も、ウィンタースポーツに特化したレベルの高いアスリートを募集する。また、首鋼工業学院、北京体育職業学院、黒竜江ウィンタースポーツ職業学院などの高等職業学院にもウィンタースポーツ専攻科の学生を募集する。

首都体育学院は今年、ウィンタースポーツ専門科を増設、4年制で80人の学生を募集する。同校は今年、学部生のトレーニング方案を改正、全専攻科におけるウィンタースポーツ科目の履修を義務付け、在校生は最低1種目のウィンタースポーツの技能を習得することが求められている。ハルビン体育学院は専門アスリートと普通高校の卒業予定者を募集し、高校卒業あるいは同等レベルの学力を備えた国家二級以上のアスリート受験生は、居住する省(自治区・直轄市)が組織する特別学生募集枠を通じて、スポーツトレーニング専攻科を受験することが可能だ。スポーツトレーニング専攻科は、計650人の学生を募集する予定で、アルペンスキーやスピード・スケートなどのウィンタースポーツ専攻科では110人を募集する見通し。スポーツトレーニング専攻科では、具体的には、コーチ、管理スタッフ、科学研究者の育成を目指す。一般高校卒業生を対象とした専攻科には、スポーツ教育科、レジャースポーツ科、社会スポーツ科などがある。受験生は、居住する省(区・市)が組織した試験を受験したのち、一般教養試験の成績がハルビン体育学院の合格ラインに達した場合は、ウィンタースポーツ専攻科への入学が許可される。合格ラインは通常、2段階低く設けられており、3種類の専攻科全体で計500人の学生募集が行われ、専攻は学生自身が自由に選択できる。

現在、多くの大学は、ウィンタースポーツ専攻科や課程を開設しているだけではなく、 国内トップレベルのウィンタースポーツ関連企業と提携し、学生にインターンシップの機会を提供している。ハルビン体育学院は、小・中・高校とタイアップして、学生を各学校に派遣して、体育の教育自習を行わせている。

2022年冬季オリンピック開催がスポーツ関連消費のアップグレードをけん引するにつれて、ウィンタースポーツ専門人材が不足しているという問題がいっそう顕著化している。ウィンタースポーツの競技者、審判、技術スタッフなどが不足しているほか、競技施設の建設・メンテナンス、管理、サービスに携わる専門人材の不足も深刻な状況にある。このほか、国家人力資源・社会保障部(人社部)が正式に発表した「国家職業資格目録リスト」によると、技能人材の職業資格93種類のうち、ウィンタースポーツ関連技能に関する職業資格は、「参入許可類」に組み入れられている。これは、多くのウィンタースポーツ指導者が、スキー・スケート場で「啓蒙教師」となる必要があることを示している。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年6月23日

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