有縁網ユーザー調査研究センターはこのほど、「2017年青年恋愛・結婚観」と題する報告書を発表した。これによると、「90後(1990年代生まれ)が婚活市場に全面的に参入するに伴い、社会における結婚・恋愛に対する観念にも変化が生じている。「食事・街ブラ・映画」というデートのお決まりの「3スタイル」が、だんだんと覆されつつあるのだ。北京晩報が伝えた。
「90後」のデートは、もはや「食事・街ブラ・映画」という従来の枠組みを飛び出し、より多くのオプションが登場するようになった。調査によると、「90後」の間で最も人気がある新デートスタイルのトップ3は順に、「近場への旅行(54.1%)」、「スポーツ・ジム(43%)」、「モバイルゲーム(29.4%)」だった。注目すべきは、「90後」の女性はもはや、デートといえば街ブラを思いつくことはなくなった点だ。彼女らの32%は、「フラワーアレンジメント、絵画、木工などの新しい技術を恋人と一緒に学ぶことは、素晴らしいデートスタイルだ」と考えていた。だが、「90後」の男性には、女性のような意識の変化は見られていない。
デート消費という点から見ると、「90後」と「80後(1980年生まれ)」では、顕著な違いがあった。調査データによると、食事をする場合、「80後」の73.4%は、「まず飲食店情報サイト『大衆点評』の評価が高く、多くの人が勧めるレストランや料理を選ぶ」と答えた。だが、「90後」の場合、「食事をする際に、大衆点評の評価コメントやデータを参考にする」とした人は44%にとどまった。そして、レストランを選ぶときに、「90後」の男性の多くは、「新しい、面白いという特徴があり、自分も行ったことがない場所に女性を連れて行きたい。いわゆる『黒暗料理(変わった料理)』も、もちろん選択肢の一つに入る」と答えた。「90後」はデートで、2人が体験を共有することを強く望んでおり、相手にサプライズを与えることで、自分のロマンチックでクリエイティブな発想を表すことができると考えている。
デートのスタイルも、「90後」の場合はかなり異なるものになってきている。男性がデート中に伝票を奪い取るようにして支払いを済ませることは、今や女性にとって最も不愉快な行為の一つとなった。「90後」の女性はすでに、「男性がデートの費用を持つことは当たり前」と思っていないどころか、男性に払わせて当たり前という態度では、相手からの尊敬は得られないと考えている。調査によると、「90後」の女性のうち、「男性がデート中に伝票を奪い取るようにして支払いを済ませることを望まない」とした人は53%に上った。だが、まだ72%の男性は、「デートの費用を率先して払うことが、紳士的な態度である」と考えていた。
「90後」は、物質的な依存度が低いことから、「モノ至上主義」の結婚に比べて純粋な愛情に向かう傾向が高い。「80後」と「90後」のいずれもが関心を寄せる住宅問題についても、「90後」は、「借家住まい」を気にすることはないが、居住環境に対するこだわりは大きい。調査によると、「90後」の70%以上は、「自分が借りている住まいに、装飾性の高いインテリアを置いている」と答えた。だが、このように借家であっても心を込めてインテリアを配置することに関心を持つ「80後」は、40%にも達しなかった。
「90後は『裸婚(家や車を持たず、裸一貫からスタートする結婚)』に傾倒している」という世間の観念とはうらはらに、「90後」男性の64.3%と女性の58.1%が、結納金について認めていた。だが、結納金を認めている女性のうち75.3%は、「男性側が結納金を負担するのならば、自分も相応の持参金を準備しなければならない」と考えていた。彼女らは、「結婚は対等であるべき」という考え方を強く持っているようだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年7月4日
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