そして、「都市に住む『剰女』の多くは高等教育を受けており、所得も高い。これは、中国で普遍的に見られる現象で、教育を受ける権利について言えば、中国の男女は平等で、これが女性解放運動に貢献している。08年以降、人口基数は、女性より男性のほうが大きいにもかかわらず、女子大生の数が男子学生の数を超えた。また、中国では女性の就職率も向上している。つまり、経済という観点から見ると、中国の男女差は世界で最も小さい」と分析している。
最近、スウェーデンの監督がメガホンを取った高級化粧品「SKⅡ」の「彼女は最終的に婚活マーケットに行った」というタイトルのネットCMが、中国で大きな話題となった。「剰女」と両親のよくある関係を描いたこのCMは、ソーシャルメディアで瞬く間に40万回以上再生された。同CMに登場するある両親は、娘が「剰女」になってしまうことを心配して、「早く結婚するように」と娘に何度も催促する。しかし、社会ですでに成果をあげている娘はその要求を断固として拒否する。最終的に、両親は娘を公園にある「婚活マーケット」へ連れて行くものの、そこで見たものは、プロフィールではなく、「しなければならないから結婚するのはイヤ。それじゃ私は幸せになれない」などの両親へのメッセージを書いた多くの女性たちの写真だった。そして、両親はついに娘の決定を理解し、応援するようになる。今後は、さらに多くの人がその両親のように、伝統的な結婚観を押し付けるのではなく、いわゆる「剰女」となっている娘が自分の好きなライフスタイルを選ぶこと認めるようになるだろう。
「クォーツ」の記事は、「『剰女』は、高学歴、高所得で、自立し、自信を持って、自由に生きて行くことが完全に可能。それらの女性たちは広い知識を持ち、仕事の面で成功し、社会的に高い地位を有している。中国の著名な作家・銭鐘書は『結婚』を、『壁に囲まれた城』に例え、外の人は入りたいのに対して、中の人は出たがるとした。17年、中国の一、二線都市の離婚率は30%以上に達している。そのため、独身でいることは、決してネガティブな決定ではない」と指摘している。
そして、「盲目的に結婚するのではなく、自己認識を高めるよう女性を励ますべき。そのようにすれば、女性は自分で自分の幸せが何かを決め、自分の好きなライフスタイルを追求することができる」と指摘している。 (編集KN)
「人民網日本語版」2017年7月6日
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