〇予報された気温より暑く感じる理由
天気予報で示された気温がそれほど高くないのに、実際には非常に暑く感じるのは、どうしてだろう?主な原因として、人間が主観的に感じる温度(体感温度)と天気予報で示された温度には、たびたび差が生じることが挙げられる。
世界気象機関(WMO)の規定によると、気象部門が発表する気温は、百葉箱の中にある温度計で測定された温度だ。この温度計は、比較的風通しが良く、地面から1.5メートルの高さの箱に設置されている。一方、我々が感じる温度は、湿度・風速・外部環境など様々な要素による影響を受けた空気の温度であり、実際の環境下の温度は、常に変動している。このため、夏の体感温度がしばしば、予報された気温より高く感じられる。体感温度をある程度考慮に入れるため、国内外の研究者はこれまでに、数多くの研究や実験を重ねてきた。このうち、米商務省海洋大気庁(NOAA)は、「ヒートインデックス(気温と湿度から算出した体感温度)」という概念を打ち出した。この指数は、人体の体感温度を左右する重要指標として「湿度」を取り上げている。
〇高温によって人体にはどのようなダメージがもたらされるのか?
湿度が高くなると、程度の差こそあれ、人体にさまざまなダメージがもたらされることが、関連研究から明らかになっている。
【8つの高温対策】
1 屋外で作業する際には、有効な暑さ対策を行うこと。炎天下で、肌を長時間晒すことは厳禁。冷たい飲み物を常に携帯しておく。
2、炎天下で速く走らない。むやみに人混みに出ない。屋外から室内に入った時は、すぐにエアコンの冷風を大量に浴びないこと。
3、午前10時から午後4時の間は、可能な限り外出を避ける。喉が渇く前の水分補給を心がける。
4、高温の日は、胃腸からの風邪を予防するため、飲食と衛生に注意する。
5、毎日、睡眠をたっぷりとり、規則正しい生活と労働生活を心がけ、免疫力を高める。
6、高齢者や乳幼児など特別な人々への配慮を怠らないこと。高温の日は、高齢者の心臓・脳・血管系疾病や子供の体調不良が起こりやすい。
7、太陽光を浴びる際には、日光皮膚炎(湿疹)の予防を心がける。もし、皮膚が赤く腫れるなどの症状が現れた場合は、冷たい水で患部を洗い、症状が重い場合は病院で診察を受けること。
8、眩暈・吐き気・口の渇き・ぼーっとする・息苦しいなどの症状が出た時は、熱中症の初期症状を疑い、ただちに休息をとり、冷たい水を飲んで体温を下げる。症状が重い場合は病院で診察を受けること。
「人民網日本語版」2017年7月12日
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