全英中国人留学生起業コンテストが夏のロンドンで開催された。中国から留学に来た学生たちはこのコンテストの舞台を借りて、自分たちの夢や未来への計画を共有し合った。
30組の学生チームは自らのアイデアと起業プランを一日かけて発表した。彼らはこれを「未来のロードショー」と呼んでいる。
コンテストには多種多様な起業プランが登場した。例えば、レストランのテーブルにおけるロボットウェイター。このロボットは料理のカロリーを紹介したり、「ステーキの焼き加減はどのように致しましょうか」と聞いたりするなど、お客様とインタラクティブなコミュニケーションを取りながら注文を受けることができる。フォントウェブサイトのグループは、英国のフォントの好みに関するデータに基づいてフォントの選択ができるウェブサイトを開発した。このサイトは文書の感情を最もよく伝えられるフォントをスマートに推薦することができる。スマートモジュールでは、人工知能を用いて手術計画の策定を補助する。3Dプリンターを用いて手術の消耗品をプリントアウトし、さらにビッグデータを用いて患者の資料を管理することも可能だ。
留学生たちは自分の発明とアイデアを発表するだけでなく、起業のプランとして、彼らの製品やサービスの現状と潜在力、収益方法を調査し、競合相手を分析し、宣伝プランの設計を行い、市場を予想した。
これらの留学生の多くはオックスフォードやケンブリッジ、インペリアル・カレッジ・ロンドンなどの名門大学からきており、チームにはポストドクターやドクターも多く見られる。中には起業の経験がある留学生たちもおり、その一部はすでにオンライン製品を発表しているという。多くは英国の最先端科学技術の成果と中国国内の巨大市場を組み合わせて考え出したものだ。
英国には現在16万人の中国人留学生がおり、米国に次いで中国人留学生の最も多い国となっている。しかし、中国人留学生数と国別の大学数の比率を見ると、英国は米国よりその比率がかなり高い。
数多くの中国人留学生は英国で勉強し、戸惑い、熟考し、様々なことを悟り、そして「国をどう愛するべきか」について少しずつ理解してきた。「母国にどのように報いるのか」という記者の質問に対して、学生たちは、「中国をより豊かで、強い国にしたい」と答えた。
起業コンテストに参加した中国教育部のある関係者は、「1978年以来、約322万人の中国人留学生が学業を修めたが、そのうち256万人は中国に帰国して国に恩返しをすることにした」と語った。中国は今、「建国以来最大の留学生帰国ブーム」を経験しているという。(編集HQ)
「人民網日本語版」2017年8月8日
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