今年の夏休み旅行の最大の注目ポイントは、香港地区を訪れる大陸部観光客が回復傾向にあることで、その増加幅はだんだんと上昇している。祖国復帰20周年を迎えた香港地区は再び、大陸部観光客にとって海外旅行目的地の第一選択肢となりつつある。人民日報海外版が報じた。
香港地区の観光機関の統計データによると、今年上半期に香港地区を訪れた大陸部観光客は延べ2089万2千人に達し、前年同期比2.3%増加、香港インバウンド市場の75%を占めた。これは、香港地区を訪れる観光客4人のうち3人が大陸部出身の観光客となる計算だ。香港地区の小売業は、今年3月から4ヶ月連続で前月比増加の傾向となっている。携程旅遊網が発表した「香港地区を訪れた大陸部観光客の夏休み旅行報告」によると、7月と8月、個人旅行とツアーで香港地区を訪れる人は、前年同期比30%増加した。この状況は、低迷を続けていた香港観光旅行が、初めて強い回復傾向となったことを示している。
国家観光(旅遊)局と香港特区商務・経済発展局は北京でこのほど、「大陸部と香港地区の観光協力のさらなる深化に関する協議書」に署名、大陸部と香港地区の観光分野での交流・協力をさらに強化することとなった。合意によると、双方は実務体制の確立、中央による香港特恵政策の実行、観光産業における相互活動の強化、観光PR・普及活動の共同展開、観光業の監督管理協力体制の強化、広東・香港・マカオ地区における観光協力の推進、青少年の遊学交流の促進、7分野での観光協力を強化する方針。業界専門家は、「これは、香港地区が、再び大陸部観光客にとって人気観光目的地の第一選択肢となる可能性が高いことを意味している」と指摘した。
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