現在、国際・地域情勢は複雑で変化に富み、大国間関係は深い調整過程にあり、紛争問題はくすぶり続けている。隣国、世界大国、新興国である中国とロシアの関係の行方はかねてより注目されてきた。習近平国家主席は今年7月上旬にロシアを公式訪問し、プーチン大統領と共に中露関係発展の青写真を描いた。(文:欧詣。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
今後相当長期間にわたり、中露関係は高水準を維持する。これは両国関係の不変の発展基調だ。習主席の今年7月の訪露で、中露首脳は二国間関係の発展、包括的協力の深化、両国の共通の安全保障など重要な問題について広範な共通認識にいたり、「包括的戦略協力パートナーシップの一層の深化に関する共同声明」に署名し、「善隣友好協力条約実施綱要(2017ー2020年)」を承認した。これらはいずれも先見性、長期性を備える指導文書であり、新たな情勢下で二国間関係の高水準の発展を維持するための基調を定め、計画をまとめ、戦略面の相互信頼を揺るぎないものにした。
まさに習主席がプーチン大統領と会談時に強調したように、両国協力に終わりはない。双方は両国関係発展の大きな方向性を把握し、政治・戦略面の相互信頼を深化し、相互支持を強化し、戦略的協力を強化し、実務協力を推進し、人的・文化的交流を緊密化する必要があり、実際そのように進んでいる。国際関係がどう変化しようとも、中露関係発展の内生的原動力は力強く、協力の深化に尽力する双方の決意と努力が変わることはないうえ、相互支持を一層強化し、二国間関係の高水準の発展維持を揺るぎなく推し進める。
手を携えて世界の平和・安定を維持する。これは中露国際協力の不変の目標だ。共通の理念に導かれ、中露は朝鮮半島、シリア、アフガニスタンなどの紛争問題で効果的な協力を展開し、国際公平・正義を守ってきた。現在の情勢の下、中露包括的戦略協力パートナーシップは一層深化し、高水準で力強い中露関係は国際情勢のスタビライザー、世界の平和・安定のバラストとなっている。
また、中露関係には2つの大きな転換が生じている。
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