第9回BRICS首脳会議が9月初めに厦門(アモイ)で開かれる。中国社会科学院中南米研究所ブラジル研究センターの周志偉執行主任は「グローバル・ガバナンス・システムのより公平で民主的な方向への発展の後押しは、BRICS共通の訴えと願いであり、BRICS協力の尽きせぬ原動力でもある」と指摘する。新華社が伝えた。
周氏は「過去10年、BRICSは経済・貿易、政治、人・文化など多くの分野で協力を全面的に展開し、世界的問題への共同関与について広範な共通認識にいたり、平和・開発・貧困削減・気候変動などグローバル・ガバナンスに関わる問題で頻繁に協議と調整を行い、一致した立場を形成した」と指摘する。
「BRICSはグローバル・ガバナンス・モデルを整えるうえで一定の利益と訴えを共有し、いくつかの重要な世界的問題においても一致した立場を形成する方向へ発展している」。
世界で保護主義が台頭し、反グローバル化のうねりが起こる中、たゆまず強化されるBRICS間の貿易・投資協力は、不確定性の多い世界経済に活力と自信を与え、世界経済ガバナンスに「BRICSの案」を示した。
周氏は「近く厦門で開かれるBRICS首脳会議で最も期待されるのは、BRICSがどう貿易・投資の円滑化を一層推し進め、世界貿易のより開放的な方向への発展を先導し、一部先進国内の保護主義台頭がもたらす負の影響を相殺するかだ」と指摘する。
BRICS経済・貿易協力において、中国とブラジルの経済・貿易協力は力強い支えであり続けてきた。中国は2009年に米国に取って代わって以来、ブラジルにとって最大の貿易相手国、輸出相手国であり続け、最近では最大の輸入相手国ともなった。これと同時に、過去10年間、ブラジルと他のBRICS構成国との貿易成長率は先進国との貿易成長率を上回ってきた。ここ数年、ブラジル経済は減速したが、中国、インド、ロシアは依然として対ブラジル投資を拡大してきた。
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