「飛行機を降りてすぐに中国人を目にし、中国語が聞こえると、安心感を覚える。運転手もとても親切で、友達になった」。上海から日本に到着したばかりの若い夫婦は26日、取材に対してそう語り、日本の華人が競って従事している「中国式白タク」を絶賛していた。この「白タク」は、日本を訪問する中国人にとって便利であるだけでなく、日本の多くの華人にとっても空いた時間を利用してできる小遣い稼ぎとなっている。ただ、日本人からは、「タクシーの仕事を奪っているだけでなく、税金を徴収することもできない」と、苦悩の声が上がっている。環球時報が報じた。
筆者は26日、大阪関西国際空港の到着ロビーの外にある送迎者用スペースで、「中国式白タク」を見かけた。日本のタクシーの多くが黒であるのに対して、自家用車の多くは白であるため、無資格で営業しているタクシーは日本で「白タク」と呼ばれている。運転手は到着ロビーで日本に初めて来た中国人を迎え、目的地まで車で送って行ってくれる。また、出発ロビーにも、中国へ帰国する中国人を送って来た運転手がいた。空港まで送り迎えをしてくれる日本の華人と利用者は、もともと知り合いではなく、中国のタクシー配車アプリを通して連絡を取り合っている。近年、個人旅行で日本に来る中国人が増加している。また、日本に留学したり、働いたりしている人のほとんども自分で日本へ行っている。日本の空港から市街地まで行くには、タクシーやリムジンバス、電車などの公共交通機関を利用するしかなく、初めて日本を訪問する中国人にとっては、どうやって目的地に行けば分からないということも多い。そのような時に、空港まで送迎してくれる人がいれば本当に便利だ。そこで、日本の華人はそのニーズに合わせて、「中国式白タク」で空港までの送り迎えのサービスを提供している。
もし、関西空港からタクシーで新大阪駅まで行くと、約1万8000円かかるのに対して、「中国式白タク」なら1万円ほどですむ。その他、「中国式白タク」なら、言葉も通じるため、行きたい場所と異なる場所に着いてしまうということもない。
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