産気づいた妊婦が病院までの適当な交通機関を見つけられないことは往々にして起こるもの。このほど日本では「陣痛タクシー」というサービスが誕生した。救いの手が必要な妊婦を対象としたサービスだ。生命時報が伝えた。
日本人は突然の急病や、生命に危険が及んだ場合にのみ救急電話をかけて、救急車を呼んで助けを求めるという。多くの妊婦は産気づいても、救急車に乗るほどではないと感じ、医療資源の浪費を回避しようとする。そのため、彼女たちはできる限りタクシーなどで病院に向かうことになる。しかし、妊婦というのは特殊な状況であるため、タクシードライバーは対応できないことを恐れて、妊婦の乗車を拒否するという場合も多い。
今年初め、日本各地のタクシー会社が妊婦を病院に運ぶという「陣痛タクシー」サービスを開始した。このタイプのタクシードライバーは普通救命講習を受講し、修了証を交付されている。妊婦はタクシー会社に住所、分娩する病院、出産予定日等の情報を登録しておくと、陣痛が始まって、タクシー会社に電話すればすぐに配車してもらえる。このタイプのタクシーは広々とした車体タイプを採用しているだけでなく、妊婦のために大きめのバスタオルや、防水シート、ゴム手袋等も配備されている。またこのタイプのタクシーは通常のタクシー料金のほかに迎車料金(410円)を負担するだけで利用できる。
「陣痛タクシー」サービスが始まると、あっという間に好評を博した。彼らの貢献を表彰して、このほど東京消防庁はあるタクシー会社の「陣痛タクシー」チームに表彰状を贈っている。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年4月11日