だが輝かしい成果を上げながら、BRICS各国は課題に直面してもいる。国家発展改革委員会対外経済研究所の葉輔靖所長は、「内部をみると、BRICS各国はいずれも安定成長と構造調整という二重の圧力に直面している。外部をみると、グローバル経済の深層レベルの問題が根本的に解決されておらず、パワーバランスにも根本的な変化が生じておらず、グローバル経済の成長の原動力は引き続き不十分で、BRICS各国は複雑で厳しい国際政治経済の環境にそろって直面している」との見方を示し、「今後、BRICS各国は6方面で協力を強化し、自国の発展と世界の発展が直面する課題にともに向き合わなければならない」と強調する。
葉所長によると、6方面での協力とは、まず第1に革新をめぐる協力を強化し、革新連盟や技術取引プラットフォームの構築を検討すること。第2に開放的な協力を強化し、BRICS自由貿易区建設の実行可能性を検討すること。第3に経済パートナーシップ戦略をさらに実施し、生産能力、エネルギーの協力などで一連のシンボル的な協力プロジェクトを進めること。第4に発展戦略のマッチングを強化し、「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブとBRICS各国の戦略とのマッチングを推進すること。第5に新興分野における協力チャンスを把握すること。第6に協力の利益享受の範囲を拡大することだ。
葉所長は、「BRICSの協力の影響の遠大さがさらに顕在化し、協力の受益性がさらに深化することを確信する」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年9月1日
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