中国・北京で生まれ、日本で成長した中国人である汪琦監督は、移民として、異なる文化、言語の日本で感じる葛藤などを、身をもって感じた経験があり、「僕は、移民の中国人にたくさん会って来た。日本で数十年生活したのに、日本語をマスターしていないが、自分の子供は日本の教育を受け、日本の家族観も受け入れていて完全に『日本人』となったという人も多い。映画では、いろんな詳細な部分を通して、そのような葛藤を描いている」としている。
汪琦監督によると、「離秋」は、20世紀末の移民ブームがもたらした「家族」の変化を描いているものの、人間性も映し出しており、現実的な意義があるという。「家族とのトラブルというのは、今の多くの若者が直面している共通の問題。家庭を築くことを望まず、別のもので結婚がもたらす保障を得ようとする若者が増えている。これは、経済が急速に発展した後によく起こる社会現象で、移民だけの問題ではない」。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年9月4日
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