中国のアニメーターはどのように中国の物語を描けばいいのだろう?一方、西洋のアニメーターは、どのようにアニメを通して東洋の文化を表現すればいいのだろう?中国アニメーション監督の王微監督、日本のアニメーション監督・神山健治監督、今年の上海国際映画祭・金爵奨コンペティション・アニメーション部門の審査委員長を務める米国のトニー・バンクロフト監督の3人はこのほど、金爵映画フォーラムで、「アニメーション映画における東洋文化」をめぐって、それぞれ自身の見方を語った。新聞晨報が報じた。
19年前の1998年、バンクロフト監督とバリー・クック監督がメガホンを握ったアニメーション映画「ムーラン」が米国で上映された。ディズニーが中国の要素をテーマにした作品を製作したのは同作品が初めてだった。中国で上映されたときは、「自分たちのイメージのムーランとは違う」と受けいれない観客も一部いたものの、欧米で大ヒットした同作品のおかげで、海外の多くの人が中国の伝説の女性戦闘士「ムーラン」を好きになり、中国文化について一層理解するようになった。バンクロフト監督は、「西洋人として、中国の物語を描くのは決して簡単なことではない。まず、物語の要素は中国らしくなければならず、そのために僕たちは1年以上の時間をかけて、服や髪形、書道、絵画、王朝時代の背景などを調べた。それから、世界の人々に共感してもらいたかったため、テーマを決める時には、誰もが理解できるテーマと気持ちを探さなければならなかった。勇気を持って本当の自分と向き合うというのがムーランのテーマだった」と語った。
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