シンジュナメラは中国固有のヘビの一種だ。初めて発見されたのは約百年前だが、百年間で発見された生きたシンジュナメラは30匹にも満たない。このヘビはとてもミステリアスな存在で、その姿が写真に撮影されるのも非常に少なく、繁殖させるのは更に難しい。そんななか、このほど中国の科学者が、世界で初めてシンジュナメラの繁殖に成功した。
中国科学院成都生物研究所の研究員である丁利氏は、三年前に何日間も野山を探し回ってようやくオスとメスのシンジュナメラを捕獲し、三年間にわたり大事に飼育。そして最近になって、丁利氏の研究グループと西華師範大学、四川省林業科学研究院の協力者とともに、ようやくヘビの卵を孵化させて、シンジュナメラの繁殖という難題の解決に成功した。
シンジュナメラは模様が美しく、性格は温和。毒は持っていないという。写真を見ると、シンジュナメラのダークグリーンの皮には、ブラックパールのような柄が散りばめられている。1980年、1987年、1988年に、人類は前後して三度シンジュナメラを捕獲し、シンジュナメラを独立種として認定した。三年間の飼育を通して、丁利氏はシンジュナメラの習性をやっと解明させた。シンジュナメラは毎日ほとんどの時間を寝て過ごし、夜明け前後に子ネズミを主としたエサを探す習性が明らかになった。これは高原でネズミによる被害の管理に役立つと丁利氏は考えた。
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