スピードが求められる国際的な業務において、リアルタイムで、効率の良い、同時通訳は重宝される。では、資格ある同時通訳になるためには、どんな基本的なスキルを備えていなければならないのだろう?また、どんなトレーニングが必要なのだろう?日本語の同時通訳者として活躍する蔡院森さんを独占インタビューし、その答えに迫った。人民網が報じた。
同時通訳は「絶世の美女」のよう 必要な6つの特質
蔡さんは、同時通訳を「絶世の美女」に例え、「絶世の美女」の6つの条件を挙げた。まずは、顔面偏差値の高さ。「美女」は通常顔面偏差値が高くなければならない。これは通訳の声や語調が顔面偏差値に相当する。次に、バランスの取れた骨格。これは、通訳における文法に相当し、正しい文法を把握していなければ、言葉を操ることはできない。3つ目は、しっかりとした筋肉。これは、通訳における語彙の多さに相当する。語彙が少なければ、通訳の仕事をスムーズに行うことができない。4つ目は、新しい血。通訳に対する熱い思い、情熱は血のように、通訳の仕事を支えてくれる。5つ目は、鋭い五官。好奇心や予期能力は五官のようで、通訳者がいろんな情報を仕入れておく助けになる。通訳者には好奇心が必ず必要で、新しい知識を常に取り入れていなければ、いろんな突発的な状況に対応し、通訳の現場で良いパフォーマンスを見せることはできない。最後は魂。通訳の魂は、謙虚さ。どれほどの経験があり、どれほどの成功を収めていたとしても、謙虚さを忘れてはならない。「相撲の世界には、ふんどしを締めなおすという言葉がある。今日勝ったからと言って、明日も勝てるとは限らないからだ。通訳も同じ」と蔡さん。
カギは知識の蓄積
プロの同時通訳になる上で、最も困難なことについて、蔡さんは、「高い語学力は当然のことであり、それに加えて、最も難しいのは十分の知識を蓄積していくこと。通訳する分野や訳さなければならない発言は、毎回異なる。同じ人が同じ分野に関して発言する場合でも、その内容は違ってくる可能性がある。そのため、同時通訳をするうえで、一番重要なのは知識の蓄積」と語った。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn