中国のモバイル決済サービスが中国人消費者にもたらす便利さの「衝撃」が、世界中に広がっている。今年の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)期間には、数十万社の海外企業が中国人観光客向けに「支付宝(アリペイ)利用による特別価格」を打ち出す予定で、中国人観光客は支付宝を利用すれば特別価格の恩恵を享受することができる。海外旅行に出かけた中国人消費者は、海外のたくさんの店で、自分が購入したモノの価格が現地の人の購入価格より安いことに気づくはずだ。「北京日報」が伝えた。
日本を旅行中の中国人観光客の銭さんは、「つい最近ドンキホーテで買い物し、支付宝をスキャンして支払いをしたが、ちょっとした日用品を買っただけなのに、15%割引のサービスが受けられた。日本人の友人たちにうらやましがられた」と話す。
ドンキホーテのように、ダブル11期間には大陸部からの観光客向けに特別価格を打ち出す企業は世界中で数十万社に上り、アジア、欧州、米国、オーストラリア、ニュージーランドなどをカバーするとみられる。香港・澳門(マカオ)・台湾地区、日本、韓国、シンガポール、マレーシア、タイなどの人気旅行先の中国人がよく行く商店で、特別価格を打ち出すところは7割に上るという。
公開されたデータをみると、中国では毎年の海外旅行者数が1億人を超え、4年連続でのべ海外旅行者数の世界1位だ。多くの地域で、中国人観光客は現地の観光産業を支える柱の一つになっており、そのため海外企業の多くが中国人観光客を「上得意」として手厚く迎え入れる。タイの免税店・キングパワーの場合、売上高に占める中国人観光客の割合が50%を超えている。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年9月28日
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