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故宮の文化クリエイティブグッズの売上高が10億元超

人民網日本語版 2017年09月30日10:08
故宮の文化クリエイティブグッズの売上高が10億元超

故宮博物院にはネコが約200匹おり、どのネコにも名前があり、ネズミを捕まえる「プロ」として活躍している。そのため、故宮は「故宮猫」シリーズの文化クリエイティブグッズを開発し、子供らの人気を集めている。故宮にはイヌもおり、毎日閉館後に故宮内を「真面目に」パトロールしている。そのため、故宮は牡丹や菊の花の柄のドッグウェアを開発し、2016年の春の牡丹展や秋の菊の花展の際に発売した。中国青年報が報じた。

最近では、ユネスコの世界遺産に登録されている承徳市の離宮・避暑山荘で飼育されているシカ9頭が故宮に移され、今月26日に開幕したシカをテーマにした文化財の特別展「天禄永昌——故宮博物院藏瑞鹿文物特展」に合わせて一般公開された。

故宮は現在、若者にも好まれるスタイルを採用して、伝統文化の価値をPRしている。

清の高級官吏が皇帝に朝見し議事を行うときに着用する装飾品「朝珠」をモチーフにしたイヤホンや、乾清宮の正面に掲げられた額に書かれた「正大光明」という文字をモチーフにした充電器、「奉旨旅行(皇帝から旅行を仰せ付かる)」と書かれたスーツケースネームタグ、「朕就是這様的漢子(朕はまさにそんな男だ)」と書かれた扇子など、故宮の文化クリエイティブグッズは15年末の時点で約8700種類に達し、売上額は10万元(約170万円)を超えた。

故宮博物院の単霽翔・院長は、「故宮の文化クリエイティブグッズは、故宮の文化財の研究をベースにしなければならない。例えば、宣教師のジュゼッペ・カスティリオーネ(郎世寧)の絵画作品『儀礼用甲冑を着けた乾隆帝』には、きれいな白い馬が描かれている。この図案をネクタイに盛り込み、私が海外に出かけた際にそのネクタイをしていると、外国の指導者らの間で人気となった。『雍正十二美人図』をモチーフにした傘やしおりなどもすでに発売されている」と強調した。

13年、台湾地区の台北故宮が発売した清の皇帝・康熙帝(こうきてい)がよく文書の最後に書く指示「朕知道了」の文字がデザインされたプリントテープが大ヒットした。定価200台湾ドル(約740円)の同商品は一時、98元(約1600円)にまで高騰し、超品薄となった。「当院は台北故宮に学んだ。台北故宮の馮明珠院長が当院を訪問した時、当院の『朕就是這様的漢子』という文字の入ったTシャツを買い、『18歳の息子が着るのにちょうどいい』と言っていた」と単院長。

そして、「当院は伝統をPRする方法を変えなけらばならない。様々な方法を通して中国の素晴らしい伝統文化をPRする方法を会得し、当院の文化遺産資源に命を吹き込まなければならない。博物館として最も重要なのは、文化資源を人々の生活に本当の意味で溶け込ませること」との見方を示した。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年9月30日

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