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5時間並んで5分鑑賞、「千里江山図」が故宮で公開

【中日対訳】

人民網日本語版 2017年09月19日09:19
5時間並んで5分鑑賞、「千里江山図」が故宮で公開

16日は故宮博物院の2017年度展覧会が開幕してから、初の土曜日となった。今回の重量級文化財である、今から約900年前の北宋の名画「千里江山図」が再び、「故宮ダッシュ」という現象を引き起こした。多くの見学者が開展と同時に、展示ホールに向かってダッシュした。さらには5時間も列に並び、5分しか鑑賞できない見学者もいた。中国放送網が伝えた。

「清明上河図」が2年前に武英殿で展示された際に、小走りし中に入り、長い列を作ることが慣習化された。今や同じような光景が再び展開されている。著名画家である陳丹青氏は、「千里江山図」を鑑賞した際に、夢中になり呆けてしまったと話した。「千里江山図の広がりが非常に具体的で、この絵を切り離し無数の局部にしても、そのすべてがまた一つの絵になるほど細かく描かれている。隋唐五代、北宋の大家を含めても、これほど多くの内容を含んだ絵を見つけることはできない」

この絵は北宋の宮廷画家である王希孟が18歳で描き上げたもので、現存する青緑山水画の中で最も代表的で、大きな節目となる意義を持つ作品とされている。絵の長さは11.9メートルで、「清明上河図」の2倍弱。これほど長い絵ではあるが、見学者が殺到することから、5分しか鑑賞できない。また今回の展示期間はわずか46日で、次の展示は3年後を待たなければならない。

北京師範大学文化創意産業研究院の肖永亮執行院長は「再び故宮ダッシュが生じ、博物館経済の需給バランスの乱れを反映している。市場経済の考えと現代的な科学技術の手段により需給のマッチング体制を整え、より見学者の需要に合致する正確なサービスを提供するべきだ。例えば予約、整理券の配布などを行い、さらに事前に待つ時間を伝えることで、効果的に見学者の数を減らすことができる。こうすれば見学者が殺到という現象を和らげることができる」と指摘した。(編集YF)

「人民網日本語版」2017年9月19日

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