長期にわたり体内の水分が不足すると、便秘や尿路感染症、腎臓結石、皮膚病、脳心血管病などの疾病を引き起こすリスクが高まる。だが、「1日8杯の水を飲むこと」という説には、科学的根拠はなく、人によってその適量は異なるという。北京日報が報じた。
「中国国民食事ガイドブック(2016)」では、「成人は1日に1.5リットルから1.7リットルの水を飲まなければならない」としているが、これには、直接摂取する水のほか、食べ物に含まれる水分も含まれている。一般的には、大きいサイズのマグカップ4杯に相当する1日1.5リットルの水を飲むことをアドバイスしている。
水の種類:白湯や薄めのお茶を主に摂取するようにし、胃腸を過度に刺激する恐れがあることから、生水や氷水は避ける。薬を服用する場合、薬効に影響が出るため、お茶で薬を飲まないこと。
水を飲む時間帯:毎日バランスよく水を飲むよう心掛ける。特に、朝起床したばかりで胃が空っぽの状態でコップ一杯の水を飲めば、排便が促される。また、喉が渇いたときにだけ水を飲んだり、短時間に連続して大量の水を飲まないこと。食後は、消化液が薄められる恐れがあることから、大量の水を飲むことは避けること。さらに翌朝の顔のむくみやまぶたの腫れを避けるため、就寝前も水は飲み過ぎないことが肝要だ。
水の大量摂取による弊害:短時間に大量の水を飲むと、肌はしっとりとするが、深刻な電解質障害や脳水腫を誘発する可能性がある点に注意しなければならない。また、心臓や腎臓の負担が増すため、心機能の衰弱を引き起こすリスクもある。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年10月11日
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