中欧班列(瀋陽-二連浩特-エレンホト間)の開通セレモニーが瀋陽東駅で開催(9月9日、撮影・于海洋)。
最近、寧夏回族自治区で開催された中国-アラブ諸国国際物流協力商談会で、中鉄集装箱運輸有限責任公司の鐘成・副総経理が、「中欧班列(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)が2011年に開通してから現在に至るまで、5000便以上運行してきた。安定して中欧班列を運営している中国の都市は33都市で、欧州の12ヶ国の33都市とつながっている。中欧班列は『一帯一路』(the Belt and Road)参加国の重要な物流ルートとなっている」と成果を強調した。経済参考報が報じた。
中欧班列の営業距離は東西約1万3000キロに及び、50の国や地域を通過している。現在、中欧班列はスピーディと安価を売りにしているため、多くの運輸業者が利用するようになっている。山東文登大世汽車配件有限公司通関部の王軍マネージャーによると、「以前はチェコに輸出する自動車の部品は船で輸送しており、約40日かかった。今は中欧班列を利用しており、輸送にかかる時間も半分くらいですみ、コストもほとんど変わらない」という。
もちろん、中欧班列は、中国大陸部だけに大きな利益をもたらしているだけではなく、中国市場と「一帯一路」参加国のウィンウィンを実現している。開通当初、運ばれる荷物は携帯電話、パソコンなどのIT商品が多かったものの、今では、服、鞋、帽子、自動車、自動車の部品、食料、ワイン、コーヒー豆、木材、家具、化工品、機械設備など、日に日に多元化している。業界関係者によると、浙江省義烏市からスペイン・マドリードまでつなぐ列車が開通して以降、マドリードは、欧州の日用雑貨品をカバーする集散地になりつつあるという。
鐘副総経理は、「『一帯一路』イニシアティブの下、中欧班列の運行便数は爆発的に増加している。統計によると、54ヶ月で1000便に達し、その後は8ヶ月半で2000便目、5ヶ月半で3000便目、4ヶ月半で4000便目に達した。20年には、中欧鉄道運輸ルートの整備がほぼ完了し、28の国内外の重要なターミナルもほぼ完成する。そうなると、年間5000便運行されるようになるだろう。大都市だけでなく小都市もカバーし、経済効果の高い中欧大ルートは今後、一層便利になる」と話す。
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