米ディスカバリーチャンネルは16日、ドキュメンタリー「中国:習近平氏の時代」(原題「China:Time of Xi」、英Meridian Line Films制作)の初放送を終えた。世界のメディア大手が習近平総書記の国政運営思想を系統的に読み解く番組を放送するのは初めてだ。ドキュメンタリーは14日から3日間連続で、日本や韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インド、タイ、マレーシアなど37の国と地域で2億世帯以上のユーザーを抱えるディスカバリーチャンネルのアジア太平洋テレビネットワーク(DNAP)で放送された。人民日報が伝えた。
同番組はDNAPのヴィクラム副社長と英国のテレビプロデューサー、リズ・マクロード氏が監督し、米国や英国、オランダ、インド、シンガポール、中国のチームが撮影・制作した。オーストラリアのケビン・ラッド元首相、米国の学者ローバト・クーン氏、英国の学者マーティン・ジャックス氏、シンガポール国立大学東アジア研究所の鄭永年所長、ザンビアの経済学者ダンビサ・モヨ氏など国際的に有名な学者にインタビューを行い、中国の発展路線や発展理念、世界への啓示を深く読み解いた。
番組でモヨ氏は、「私は朝、目が覚めたら自分が中国の習近平国家主席になっていたということは決して望まないと断言できる。なぜなら14億人もの人々がより良い生活を望んでいるという極めてチャレンジに満ちた仕事をしているからだ」と語った。ジャックス氏は、「習近平氏の時代はイノベーション、産業チェーンの高度化、新しいタイプの科学技術を用いる経済構造のモデル転換を基礎に築かれている」と指摘。ラッド氏は、「中国政府は改革開放以来、すでに6億人を貧困から脱却させている」と賞賛した。
ターゲットをしぼった貧困支援や医療制度改革、教育、高速鉄道建設など民生に関するストーリーから、供給側構造改革や科学技術革新、環境対策といった分野の事例、そして「一帯一路」(the Belt and Road)建設やモンバサ―ナイロビ鉄道、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」まで、番組は1つ1つのストーリーを集めて、各国の視聴者に深い印象を与えた。
豪中友好協会のジャン・エバレット副会長は、2014年に習主席がオーストラリアを訪問した時の情景をはっきりと覚えているとし、「当時私は出迎えの列の中に立っていたが、残念ながら習主席との距離が遠すぎて交流のチャンスがなかった」とした。習主席のオーストラリア訪問、特にタスマニア州訪問はこの地にとって重大な意義をもたらした。この世界の果てにあるような島に、世界中が急に注目したのだ。まさに「習主席の訪問によって、タスマニアは再び世界地図に出現した」といっても過言ではない。
シンガポール南洋理工大学RSISの胡逸山シニア・フェローは、番組で紹介された高速鉄道建設の成果に強く共感したとし、「高速鉄道は私が中国各都市間を移動する際の第1の選択だ。高速鉄道の発展によって中国の都市間の距離が狭まり、『1時間生活圏』も多く形成され、経済発展が促進されると同時に、人々の生活の質も高まった」との見方を示した。
パキスタンのIndependent News Pakistanの中国業務総監督は、「ターゲットをしぼった貧困支援など的確な政策によって、中国は多数の貧困層の貧困脱却問題を比較的短期間に解決した。発展の成果はさらに多くの民衆に恩恵をもたらした。これ自体が1つの奇跡だ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年10月17日
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