「債券通」開通セレモニーを開催した香港証券取引所(撮影・王申)。
香港特別行政区政府財政司の陳茂波司長は先月31日、香港特別行政区の2017年第1−3四半期の経済成長率は実質で3.9%に達したと発表した。通年では3.7%に達し、6年ぶりの高水準になる見通しだ。人民日報海外版が伝えた。
◆海外経済が回復
香港経済は2017年に予想を上回る上昇曲線を描いた。第1四半期の経済成長率(前年同期比)は4.3%、第2四半期は3.8%、第3四半期は3.6%となっている。
陳氏は昨年最後の日に、「世界経済全体が改善の流れを示している。米国・欧州・日本経済が着実に改善されており、中国本土も中高速成長を維持している。香港地区の2017年1−10月の輸出貨物量は6.5%増となり、2010年ぶりの伸び率となった。サービス輸出も改善が続いている」と指摘した。
中国大陸部の第1−3四半期の経済成長率は6.9%で、香港地区の対中国大陸部輸出が目に見えて拡大した。香港経済学会の顧問を務める劉佩瓊氏は、「中国大陸部の経済が安定を維持しつつ好転し、香港経済発展の力強い後ろ盾になっている」とした。
香港地区の金融業は、2017年にさらに繁栄しており、金融サービス業が大きな利益を手にし、リテールバンキングだけでも第1−3四半期の税引前売上が13.9%増となった。
「一帯一路」(the Belt and Road)、粤港澳大湾区などの大型発展戦略の香港経済への支援力が、2017年に初歩的に顕在化した。今後は尽きることなき新たな動力を注ぎ続けるだろうとみられている。
◆内需拡大
香港地区を訪問する観光客の微増、住民の所得増などにより、香港地区の内需が2017年に大幅に拡大した。第3四半期の小売売上高は4.4%増となり、第2四半期の0.3%を大きく上回った。
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