ジャマイカ出身のサナエル・ブルックスさん(23)は、長い間換金をしていない。モバイル決済は中国で暮らす彼女の生活に今までにはない利便性をもたらした。中国新聞社が伝えた。
このほど、アント・フィナンシャル傘下のアリペイは「2017年全民決算」データを公開した。2017年アリペイ・プラットフォームにおいてモバイル決済での決済シェアは全体の82%に達し、史上最高となった。中国大陸部で最もモバイル決済のシェア率が高かった省は山西省と貴州省の92%だった。
この1年間で、モバイル決済の使用率が飛躍的に上がったのは、街中の至る場所にスキャン用のコードが貼り出されていることにある。タクシーに乗る時やショッピング、通院、更には街中の屋台で食べ物を買う時でさえ、スマートフォンでQRコードをスキャンして支払いを済ませることができる。データによると、アリペイのモバイル決済の使用率が90%を上回った省は2016年度では1省のみだったが、2017年度は11省に上った。
山西省の太原理工大学に留学して約2年のサナエル・ブルックスさんは、中国の著しい変化を目の当たりにしてきた。中国の「新四大発明」と呼ばれている高速鉄道、モバイル決済、シェア自転車、ネット通販についてブルックスさんは、「便利と感じると同時に、羨ましいという気持ちが大きい」とした。
ブルックスさんは4日、取材に応じ、「近い将来ジャマイカにも中国の『新四大発明』が浸透し、ふるさとの人々がテクノロジーによって便利な生活が送れるようになることを心より望んでいる」と話した。
ブルックスさんと同じ考えを持つ、中国滞在歴約10年のコロンビア人のデュークさんは、帰国後に逆カルチャーショックを受けた。彼は「新しい決済方法がこれまで以上に普及してほしい」と願っている。
モバイル決済市場の今後の発展における潜在力について、市場の各方面からはポジティブな意見が多い。ビッグデータの分析における権威機関の「易観」が発表した「中国第三者決済モバイル決済市場・アニュアル観測レポート2017年第3四半期」のデータによると、2017年第3四半期の中国第三者決済モバイル決済市場での取引規模は29兆4959億2千万元(1元は約17.4円)に達し、前年同期比の28.02%増となった。
(編集TK)
「人民網日本語版」2018年1月9日
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