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中仏関係の三大特質が示すもの

人民網日本語版 2018年01月08日15:23

フランスのマクロン大統領が8~10日、習近平国家主席の招待で中国を公式訪問する。中国にとって、第19回中国共産党大会精神の貫徹を開始する年に初めて迎える外国元首の訪問であり、中仏関係は新たな歴史的発展のチャンスを迎える。(文:易凡・国際問題ウォッチャー。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

フランスは西側の大国で初めて新中国と正式に国交を樹立した国であり、両国の国交樹立は世界の構造に計り知れない影響を与えた。中仏関係は長期にわたり中国と西側の大国との関係の前列を歩んできた。近年はさらに成熟、安定し、活力に富んでいる。中仏関係の独自性の理由を示す3つの大きな特質がある。

(1)独立自主、政治的相互信頼。国交樹立から50年余り、中仏の歴代指導者は常に戦略的・長期的観点から両国関係を受け止め、扱い、集団間の対立を超越し、小異を残して大同につく、互恵・ウィンウィンのたゆまぬ探索と実践を堅持してきた。両国は他に先駆けて包括的パートナーシップ、包括的・戦略的パートナーシップを構築し、戦略対話を実施し、大型文化テーマ年を相互開催し、文化センターを相互開設して、東西文明の和やかな付き合い、大国間の相互尊重と相互信頼、ウィンウィンの発展の模範となった。独立自主に基づく政治的相互信頼が、両国による前進の方向の把握を確保する。これは中仏関係の核心的特質、及び両国が長期の交流により蓄積した貴重な財産であり、大切にし、継承、発揚するに値する。

(2)果敢に他に先んじる、互恵・ウィンウィン。フランスは西側で初めて中国と民生用原子力協力を実施し、中国と航空輸送協定を締結した国であり、最も早く対中投資を始めた国の1つでもある。2014年3月の習主席による歴史的訪仏は、緊密かつ持続的な中仏包括的・戦略的パートナーシップの新時代を切り開いた。中仏協力は全面的に加速し、企業の全産業チェーン協力、共同研究開発・製造、第三国市場の共同開拓というさらに高い段階へと邁進している。双方は「メイド・イン・チャイナ2025」とフランス未来工業計画を積極的に連携させ、持続可能な発展、金融、農業食品、イノベーションなど新興分野の協力を大いに拡大し、より緊密なパートナーシップを築き、引き続き中国と西側の協力を先導し、世界経済の持続可能な発展、国際産業の高度化に「中仏の案」を貢献している。

(3)責任感を持ち、世界の利益を図る。中仏両国は共に国連安保理常任理事国であり、国際問題に重要な影響力を持ち、人類の命運に関わる重大な問題において責任を共有している。

大国の地位を自覚する中仏両国は世界の多極化、経済のグローバル化、文明の多様性、国際関係の民主化の推進などの面で立場が高度に符合する。覇権主義への反対からテロ取締りまで、核不拡散から「パリ協定」締結の後押しまで、国連憲章の趣旨と原則を核心とする国際秩序の維持から国際通貨基金(IMF)改革の推進まで、両国は連携して多国間主義を発揚し、紛争問題の解決を後押しし、グローバルな試練に対処し、グローバル・ガバナンスを整備し、世界平和の維持、共同発展の促進という大義を共に担っている。中国はEUの創始メンバー及び核心的大国としてフランスの果たす重要な役割を以前から重視し、欧州統合プロセスを終始支持し、フランスと共に、引き続き中国と欧州の4大パートナーシップの構築を後押しし、中国と欧州、アジアと欧州の共同繁栄を促進することを望んでいる。

事実が証明しているように、中仏両国には根本的な利害衝突がなく、歴史の重荷がない。あるのは評価し合い、引かれ合う優れた二大文明の相互重視、独立自主、果敢に他に先んじ、責任を担う精神の共鳴、政治的相互信頼、互恵・ウィンウィン、世界全体の幸福を図る戦略の符合だ。マクロン大統領は対中関係を重視しており、習主席と2回電話会談し、G20ハンブルク・サミットで初の会談にも成功した。われわれには、果敢に夢を追う中仏両国が手を携えて共に歩めば、必ずや新たな時代の夢を実現し、新たな未来を開拓できると信じる理由がある。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年1月8日

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