春節は街に出ずにネットショッピング
「春節特需」に狙いを定め、各大手ネット通販プラットフォームが大々的に販売促進キャンペーンを行っている。消費者が今年購入しているお正月用品を見ると、それが一層国際的になっていることが分かる。ある機関が発表している統計によると、越境ECが普及しているのを背景に、海外商品が伝統的なお正月用品に占める割合は63%に達している。春節の消費にも「海風」が吹いているのだ。また、海外製のお正月用品は、「一線都市だけを対象」に供給される商品ではなくなっており、二線都市でもその需要が激増しており、消費力が顕著に向上している。二線都市のうち、海外製のお正月用品の購入量が最も多い都市トップ5は、重慶、天津、南京、武漢、杭州。2016年同期と比べて、海外製のお正月用品の購入量は27%増加した。
中国で自由貿易区の設置が進められるにつれ、今後、さらに多くの商品が関税「ゼロ」で中国に輸入されるようになり、中国国内で消費の供給側の構造調整が促進されている。統計によると、17年上半期、中国の越境ECの取引規模は前年比30.7%増の3兆6000億元(約61兆2000億円)に達した。輸出入を促進する政策が実施されているのを背景に、春節の海外製のお正月用品の消費が絶好調で、中国の越境ECは18年に入っても急速な伸びを続けている。
時代が変遷するにつれ、消費者の消費能力が向上し、消費習慣が多元化し、商品やサービスのクオリティに対する要求も高くなっている。春節は中国で最も重要な祝祭日であるものの、その過ごし方は時代の移り変わりと共に変わり、「以前のようなお正月ムードがなくなった」と感じている人も多い。
しかし、どんなに大きな変化が起きようとも、お正月の最も大きな意義「家族団らん」が変わることは永遠にない。中国人の春節に対する期待、家族で一緒に過ごすという思い、人情味などは変わらない。つまり、過ごし方は変わっても、中国人にとって、春節は永遠に家族と一緒に過ごす祝祭日であるといえる。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年2月13日
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