旅行サイト「Lvmama.com」が10日に発表した報告によると、2018年の春節期間中、短距離海外旅行が中国人観光客の間で人気となっており、なかでもタイが最も人気の観光地となっている。その他にもベトナムやフィリピン、シンガポール、カンボジアも人気の海外旅行先となっている。中国新聞社が伝えた。
複数の旅行会社に取材したところ、2018年の春節連休期間中、東南アジアのツアー旅行商品の予約が需要に追い付かないと回答した旅行会社が少なくなかった。
広西中国国際旅行社の担当者は、「春節期間中、シンガポールやマレーシア、タイなど人気の東南アジア諸国のツアー予約は1ヶ月前からすでにいっぱいになっている」とし、豊富な旅行資源を有した東南アジア諸国はビザの手続きも簡単なため、ここ数年中国人観光客の間で人気がますます高まっているとした。
中国ASEAN自由貿易協定の発展というボーナスのおかげで、ここ数年、中国とASEANの観光協力メカニズムはますます成熟しており、中国人観光客の東南アジアへのニーズもますます拡大を続けている。これにより中国国内観光業界も東南アジア旅行商品のサービスを単純な団体ツアー旅行から、家族旅行や撮影旅行、ハネムーン、さらにはハイレベルなカスタマイズ旅行といったように多様でハイクオリティなサービスへと歩みを進めている。
海外カスタマイズ旅行を専門的に扱っている胡伍鵬さんは取材に対し、「中国人観光客の旅行のクオリティに対する要求が高まるにつれて、価格的にお得な東南アジアのツアー旅行というスタイルはすでにそのニーズを満足させることができなくなっている。観光客の性格や暮らしぶり、旅行に対するニーズに合わせてカスタマイズされたハイクオリティで贅沢な消費という旅行スタイルが発展トレンドとなっている」とした。また、東南アジア諸国は成熟した観光市場とインフラ設備が備わっているだけでなく、中国とは地理的にも近いため、カスタマイズの短距離旅行先として適していると指摘。3年前、胡さんは広西壮(チワン)族自治区にカスタマイズ海外旅行サービスを主要業務とした「里米旅行」という会社を興し、海外留学経験や海外での仕事の経験がある若者13人を集めたチームを立ち上げた。海外旅行ツアーのルートを専門的に研究開発し、現在までにすでにタイやベトナムといった国でカスタマイズされた観光ルートを開発しており、将来的には市場のニーズに基づきさらに研究開発を進めていく計画だという。(編集TG)
「人民網日本語版」2018年2月11日
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