小中高生向けAI搭載問題集アプリ「阿凡題」はこのほど、オンライン教育ビッグデータ報告「中国小中高宿題ストレス報告」を発表した。報告のデータによると、中国の小中高生が1日のうちで宿題に費やす時間は、世界平均レベルの約3倍に上り、宿題をするために睡眠不足に陥ることで、多くの学生が、日中に深刻な眠気に襲われるという状態に陥っている。工人日報が報じた。
報告のデータによるとこの3年間で、中国の小中高生の学習ストレスは、確かに少しずつではあるが減少しており、1日のうち宿題に費やす時間は、3.03時間から2.82時間まで減少した。だが、2017年時点の最新データでは、依然、世界平均レベルの約3倍となっている。また、北京や上海、広州の一線都市であっても、三線・四線都市であっても、学生が宿題に費やす時間はほとんど変わらない。学生が宿題に費やす時間が最も長かった地方は、湖北省黄岡市と上海だった。
小中高生の「全国徹夜都市」トップ10のうち、2年連続で上位4都市に入ったのは、重慶、天津、北京、上海だった。特に、重慶は2年続けて「全国徹夜都市」首位となった。データによると、中国の保護者の約8割は、毎日子供の宿題に付き添っており、子供の宿題に付き添うことは、中国の保護者の幸福感に影響を与える主な原因の一つとなっている。また、報告から、75.79%の家庭において、「宿題」をめぐる親子のトラブルが生じていることが分かった。
宿題に束縛されているのは、学生や保護者たちだけではなく、教員も同様だ。報告によると、中国の教員の約7割は、「教壇に立って授業を行うことが最も好きだが、毎日、勤務時間の約半分を、宿題を添削するという繰り返しの作業に費やしている」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年2月11日
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