「なぜ今年は6.5%と定めたのか?中国の経済発展はすでに高度成長段階から質の高い発展の段階へと転換した。合理的な経済成長率の維持は、構造の最適化・高度化の加速にプラスだ」。政府活動報告起草チームの責任者である黄守宏・国務院研究室長は5日午後、政府活動報告について報道陣に説明した際、こう述べた。中国新聞網が伝えた。
政府活動報告は2018年の中国の国内総生産(GDP)成長率目標を6.5%前後とした。黄氏は「ここ何年か中国は『雇用が増え、所得が増え、環境が改善しさえすれば、経済成長率は少し高くても低くても受け入れられる』と繰り返し強調してきた。したがってわれわれは、範囲内のコントロールを打ち出した。経済が合理的範囲内で運営され、雇用という民生最大の問題が確保されさえすれば、経済成長率は少し高くても低くても関係ない」と指摘した。
黄氏は「今年の経済成長率目標の設定は、質の高い発展の推進という要求を体現している。合理的な範囲内で改革推進に力を入れ、構造調整を促進し、リスクを防止・解消する」とした。
中国経済に関して、黄氏は「中国経済の成長率は世界をリードし、主要エコノミーの中で最もリードしており、世界経済に対する寄与率も世界最大で30%以上に達する。中国経済が世界経済に占める割合は過去5年間で何ポイントも高まった」と説明。
「より重要で喜ばしいのは、中国経済に内在するこうした変化が構造の高度化、質と効率の向上、発展の新たな原動力の成長、革新的発展の著しい進歩などを含むことだ。これらは長期的なもので、中国経済の持続的で健全な発展を後押しする」とした。
また「中国経済の発展は単に短距離走で優勝を求めるのではなく、マラソンで前に並ぶことを望んでいる」と指摘。「経済成長促進の過程において、短期的な効果・利益や速度を追求する方法は実は多いが、『後遺症』を残し、経済発展の後続的力の欠乏を招くことがある。長期的に考え、マラソンで優勝したいのなら、一気に力を使い果たすのではなく、ペースとバランスを把握する必要がある」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年3月6日
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