出演者の演技がうまく、ストーリーもドキドキする内容のほか、「アンナチュラル」は、中国の職場をテーマにしたドラマがなぜ面白くないかを教えてくれている。日本のドラマが中国のドラマと大きく異なるのは、毎回のストーリーが、職場以外の問題にも目を向けさせてくれる点だ。例えば、石原さとみ演じる三澄ミコトは、バイクの事故で亡くなった男性の死因が過労死であるかをはっきりさせるために、事故現場付近の2000個ものマンホールを調べ、傷跡が残されていないかを確かめる。また、溺死した女性が自殺なのか他殺なのかをはっきりさせるために、その女性の彼氏が葬儀場から盗んできた遺体を解剖する。これらは、法医学の範囲を超えた内容と言える。自分の仕事を責任を持って果たすために、ミコトは常識外れの行動をするほか、広い視野を持って難題を解決していく。日本のドラマの登場人物は自分のするべき仕事をはっきり分かっているのに対して、中国のドラマの多くでは、登場人物が働いてはいても、実際には仕事と関係のないことにほとんどスポットが当てられている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年3月19日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn