国防部(国防省)の呉謙報道官は25日の定例記者会見で、中米両軍関係について質問に答えた。新華社が伝えた。
■中米両軍関係を両国関係のスタビライザーに
【記者】ペンス米副大統領が4日の演説で中国の国内・対外政策を非難したことについて、コメントは。
【呉報道官】中国側に対するいわれなき非難と中傷に満ちた演説であり、われわれは断固として反対する。米側は演説で中国の軍事費の急速な増大を非難したが、同時に自国の国防費を7160億ドルにまで増加すると発表した。このような思考とロジックは典型的な「非道なことを働く者が他人の正当な権利を認めない」だ。実際には中国の国防予算は米国の4分の1に過ぎず、人口一人当たりの軍事費は米国の19分の1しかない。中国は防御的国防政策と積極防御の軍事戦略を揺るぎなく遂行し、終始変らずに平和的発展の道を歩み、国際社会にさらに多くの公共安全財を提供すべく尽力している。中国の軍事力増大は完全に世界の平和力の増大だ。
中国とASEAN諸国の共同努力の下、南中国海情勢は全体的に安定化し好転している。だが「樹静かならんと欲すれども風止まず」で、米側は頻繁に南中国海に艦艇や航空機を派遣し、域外国を仲間に引き入れ、南中国海でターゲット性の極めて強い合同軍事演習及び巡航を行っている。これこそが南中国海の軍事化だ。
先般、魏鳳和国務委員兼国防部長(国防相)とマティス米国防長官がシンガポールで積極的かつ建設的な会談を行った。マティス長官は魏部長の訪米を再び招請した。両国の国防当局はこれについて緊密な意思疎通と調整を継続している。われわれは米側が中国側と向き合って進み、両国首脳間の合意を真剣に実行に移し、意思疎通を深め、相互信頼を増進し、協力を強化し、リスクを管理・コントロールして、両軍関係が両国関係のスタビライザーになる後押しをすることを希望する。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年10月26日
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