トランプ米大統領が中距離核戦力(INF)全廃条約からの離脱を表明した事について、外交部(外務省)の華春瑩報道官は22日の定例記者会見で「関係国が長年かけてようやく得た成果を大切にし、対話と協議を通じて、条約に関する問題を慎重かつ適切に処理し、離脱問題において実行前に熟考することを希望する」と表明した。
【記者】報道によると、トランプ米大統領は選挙集会後「ロシアはINF全廃条約に長年違反し続けてきた。米国は条約から離脱する。また、ロシアと中国が開発を継続しないと約束しない限り、こうした兵器を開発せざるを得ない」と述べた。これについてコメントは。
【華報道官】INF全廃条約は米ソ両国が冷戦時代に締結した重要な軍備管理・軍縮条約だ。この条約は国際関係の緩和、核軍縮プロセスの推進、さらには全世界の戦略的均衡と安定の維持に重要な役割を果たしてきた。今日もなお非常に重要な意義を持つ。一方的離脱は多くの負の影響をもたらす。
条約離脱問題について中国を引き合いに出すのは完全に誤っているということを強調しておく必要がある。われわれは関係国が長年かけてようやく得た成果を大切にし、対話と協議を通じて、条約に関する問題を慎重かつ適切に処理し、離脱問題において実行前に熟考することを希望する。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年10月23日
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