博覧会サービス貿易展示ブロックにある米物流サービス大手フェデックスの展示ブース。(撮影:黄超) |
「通じ合えば共に進歩する」。習近平国家主席が第1回中国国際輸入博覧会の開幕式で行った基調演説の中で強調したのはこの法則であり、精彩を放つ一つ一つの物語の中でその有効性が確かめられている。
米国のメドトロニック社は2001年以降、中国にイノベーション製品500種類以上を導入した。同社のグローバルシニア副社長兼中華圏社長のアレックス・グー(顧宇韶)氏は、「弊社は中国市場においてニーズが急速に増大する先端の医療科学技術製品を選び現地製造を展開し、中国の研究開発チームへの投資を拡大し、中国でより多くのイノベーションを孵化することを目指している」と述べた。
中国の消費高度化が各国企業に高く評価されており、中所得層は4億人に達するとみられる。博覧会に登場した各国製品の品質の高さには目を見張るばかりだ。
阿里巴巴(アリババ)は博覧会に真っ先に賛同の意を表したECプラットフォームであり、天猫(Tmall)や盒馬などの輸入事業プラットフォームでは海外のブランドや企業が次々に「席取り」に乗り出し、アリババ関係のプラットフォームを通じて博覧会への出展を申し込んだ企業は200社を超え、最終的に55社が選ばれた。その展示面積は3711平方メートルに達し、EC類の協力パートナーの中で誘致したブランドが最も多く、契約調印のペースが最も速く、誘致した企業の展示面積が最も大きなプラットフォームとなった。
滙豊銀行(中国)有限公司の方嘯副頭取が注目するのは博覧会のハイテクだ。「中国の消費高度化は海外企業にチャンスをもたらすだけでなく、中国企業の技術の高度化と製品のイノベーションも後押しし、ひいては国際貿易における競争力向上につながる」という。同行の調査によれば、調査に回答した中国企業の90%が、「ビッグデータを通じて業務のパフォーマンスを向上させ、貿易の伸びを促進した」と答え、調査対象となった世界の34市場の中では2位で、米国、英国、ドイツなどの発達した市場を上回った。
習主席は基調演説で、「経済のグローバル化は大勢の赴くところであり、世界経済の発展に力強い原動力を与えた」と述べ、多くの出展企業の心の声を代弁した。
大手国際会計事務所のアーンスト・アンド・ヤング(EY)グローバル部署のジェイ・リビー副代表は、「中国は今、ますます積極的に物事に取り組む国というイメージを世界で確立しつつあり、自由で開放的な経済の先駆者になろうとしている。うれしいことに、習近平国家主席は中国のより高いレベルの開放を推進する歩みは止まらないと強調した。目下の国際貿易環境はいくつかのカベに直面してはいるが、経済のグローバル化が大勢の趨くところだ。中国は実際の行動で国際貿易の重要性を明らかにするのであり、博覧会は中国の開放加速の有力な証拠になる」と述べた。
11月6日、博覧会の開幕式会場で、アリババはグローバル輸入リーダーサミットを開催した。張勇最高経営責任者(CEO)はサミットで、「昨年はアリババの中国小売プラットフォーム全体で7600億ドル(1ドルは約113.6円)の取引が行われ、企業100万社、消費者6億人が取引を行った。アリババが抱くさらに大きな夢は、データの貿易を利用して世界中の商品を中国に導入し、中国人に世界各地の『ショッピングの楽しさ』を味わってもらうことだ。今後5年間で、アリババの輸入規模は2千億ドルに達するだろう」と述べた。
同じ日に、中国輸出入銀行とアフリカ輸出入銀行が博覧会会場で共同構想文書交換式を行い、博覧会や中国の輸入拡大を契機として、輸出入貿易の発展を支援する姿勢を示した。中国輸出入銀行上海支店の李莅支店長は、「開放やスムーズな流れといった概念を世界に押し広める必要がある。アフリカ輸出入銀行を架け橋として、アフリカ製品を中国に導入する。当行はバイヤーとして、中国の輸出製品を海外に送り、輸出入へのサービスが新時代の対外開放への真のサービスになるようにする」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年11月7日
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