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ある日本人留学生の中国との縁

人民網日本語版 2018年12月25日09:43

1978年に中国が改革開放をスタートさせたことをきっかけに、中日の留学生交流の扉も開かれた。79年に中日両国の政府は、留学生を相互派遣することに合意し、両国の留学生交流は勢いよく発展してきた。2017年末の時点で、中国に留学した日本人の数は24万人を超えた。16年だけでも、その数は1万3595人に達し、中国の留学生44万3000人の出身国205ヶ国のうち、9番目に多い国となっている。90後(90年代生まれ)の依田有里佳さんも、中国に留学した日本人大学生の一人だ。今年、東京女子大学を卒業した依田さんは、在学期間中に交換留学生として上海外国語大学に1年通った。わずか1年という時間であったものの、中国での生活や学習は、依田さんにとってインパクトが強く、中日関係の発展に寄与したいと思うようになったという。光明日報が報じた。

大学で第二外国語として中国語を学んでいた依田さんは、中国語を勉強すれば中国や中国人のことを理解しやすくなり、自分も含む日本人学生の将来のキャリアの役にも立つと考えているという。

依田さんは、「中国に留学する前はとても不安だった。中国での生活に慣れるのか、中国語が分からずに授業についていけなかったらどうすればいいのか、日本人だからという理由で嫌われたらどうすればいいのかなど、いろいろと心配だった」ものの、実際に中国に来てみると、それらは杞憂で、中国の教師や同級生らはとても親切で、とても居心地が良かったと振り返る。

中国に来て初めて病院に行った時、依田さんは、看護師の女性と知り合った。その女性はとても親切に助けてくれたほか、中国文化を理解できるよう助けてくれたり、仕事を紹介したり、中国での留学生活に慣れるようサポートしてくれたという。そのため、依田さんは、上海での生活も日本での生活とほとんど変わりないと感じ、その女性を「中国のお母さん」と呼んで、心の底から中国人に親しみを感じるようになったという。

依田さんは、日本の若者の視点からブログに書き込みをし、日本人に自分の目から見た中国を紹介してきた。依田さんのブログを見ると、回鍋肉(ホイコーロー)や小籠包(ショーロンポー)、麻辣燙(ピリ辛風味の煮込み料理)などの中国のグルメはもちろんのこと、彼女お勧めの中国の風景が美しい十大名勝の紹介、国際通貨基金(IMF)が特別引出権(SDR)の構成通貨に人民元を加えたことといった中国経済の発展に関する書き込み、さらには「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブに関する書き込みなどもある。ある書き込みの中で、依田さんは、「外国メディアは中国の発展を網羅的に見るべきで、ネガティブな一面だけを伝えるなど、中国に関して偏った報道すべきではない」と指摘している。

「日本の若者の中国に対する理解と、中国の実際の状況には差がある。実際には日本の学生の多くが中国に留学したいと思っているものの、いろんな心配もある。中国に留学してすぐに日本語でブログに書き込みを始め、一人でも多くの日本人に開放的、包摂的な中国、とても親切でもてなしの精神にあふれた中国人について知ってもらい、不安を抱えている日本人に安心して中国に来てもらえるようにと、日本のフォロワーに自分の目で見た中国や自分の留学生活について伝えるようにした」と依田さん。

中国に留学し、初めて中国の高速鉄道に乗って、上海から蘇州に行った時に、依田さんは車両内がとても快適で、運行も安定していることに感動したという。「留学生活が終わってからも、定期的に中国に行っている。中国に行くと毎回その発展に驚かされる」と話す依田さんの今回の「小さな目標」は、「無人スーパー」に行ってみることだという。

依田さんは現在、金融会社に勤めており、今後、自分の仕事を通して、中国の会社が日本で発展できるようサポートし、中日関係の発展に寄与したいと強く願っている。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年12月25日

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