中国商務部(省)対外貿易局の宋先茂副局長は、22日に開催された2018年全国商務活動会議で中国の2018年における輸入総額が過去最高の2兆ドル(1ドルは約111.1円)を上回る見込みであることを明らかにした。商務部は今後も、さまざまな措置を講じて、輸入を拡大していく計画だとしている。新華社が伝えた。
今年、中国は薬品や自動車、日用品などの輸入関税を引き下げ、平均関税率は9.8%から7.5%に下がった。その他、11月には上海で中国国際輸入博覧会が開催され、輸入のさらなる拡大につながった。
中国税関総署の統計によると、今年1月から11月にかけて、中国の輸入は14.6%増加した。輸出入の成長に対する寄与率は60.8%となり、今年の貿易成長を牽引する重要な原動力となった。今年、中国の貿易は予想を上回り、11月の時点で、その規模は昨年の通年の規模を上回った。
商務部は19年、貿易の発展における質の向上に力を入れ、貿易強国の建設を加速させるとしている。
宋副局長によると、輸入をさらに拡大させるために、19年、商務部は第2回中国国際輸入博覧会開催を入念に準備し、中国国内企業の輸入の機会をさらに作り出していく方針だ。また、輸入商品の構造を引き続き最適化し、先端技術やコア部品などの輸入を拡大するほか、農産品や資源性製品の輸入を増やして、市場への供給を確保する。そして、日用消費品や高齢者介護 リハビリ、看護関連の商品の輸入を増やし、建築設計、貿易物流、研究開発設計、省エネ・環境保護などの生産性サービス業の輸入を促進して、産業の競争率向上を図りたい考えだ。
商務部は今後、平均輸入関税率のさらなる引き下げを推し進め、通関の円滑化を進めるほか、自動車の並行輸入関連の政策をさらに整備する計画だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年12月24日
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