中国第35回南極科学観測隊崑崙隊は10日、南極の崑崙基地で絶対重力測定を行い、南極内陸部氷床の高精度重力値を初めて入手した。新華社が伝えた。
科学観測隊員、武漢大学の楊元徳准教授は現地時間7日夜、保温モジュール内の絶対重力計の真空排気などの準備作業を開始した。重力計は9日に作業条件を満たし、10日の測定で崑崙基地の高精度重力値を入手した。
中国科学観測隊員は南極の長城基地と中山基地で絶対重力測定を行っていた。今回は南極内陸部氷床における初の絶対重力測定となった。
南極内陸部氷床の絶対重力測定は、局地測量活動及び南極航空重力測定に絶対重力基準を提供するものとなる。観測を繰り返し得られた重力場の変化を通じ、南極氷床の物質のバランス状況を把握し、南極氷河の研究に重要な根拠を提供することができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年1月14日
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